獅子の門/ 夢枕獏

友達が貸してくれたシリーズ物、1から3巻まで一気に読破。いやあ、面白かったな。

バトル物小説というのだろうか、空手、プロレス、中国拳法などをベースにヤクザの喧嘩やストリートファイトやらでガンガン戦っていく。細かいストーリーとかコンセプトとか、もちろんあるんだけどそれよりとりあえずバトル。血を流し、歯が折れ、骨を折り、身体を割いたり生き物が死んだり、なかなか暴力的で残忍な描写も山盛り。

それがあまり不愉快でもなくハラハラしながら読み進める。1冊目が登場人物それぞれを個別に描いてるので短編集的な個々に絡みのない話だったのに、2巻からそれぞれが絡みだし、3巻ではそこのバトルが始まったりする。


自分の生き方という意味ではなんら共感できる部分もないのだけど、エンターテインメントとしてはグングンのめり込む感じ。結構長いシリーズなんだけどこのままガンガン読めるなあ。


最近、本を読み始めた奥様の影響でとりあえずいろんな本を読むようにしてるけど、例えば外国の少し古い文学作品や、心の機微を描いたようなやつは、それはそれで面白いんだけど没入してガッと読み込むかというとそうでもなかったり。一方でエンターテインメント感が強いやつは毎日の通勤でハラハラしながら読むにはちょうどいいよなあなんて。なるほどなあ。

本読むのはおもろいな。