マリアビートル/ 伊坂幸太郎

先日奥様が伊坂幸太郎大好きな友人に「1番のオススメ」と借りてきた本。他のに手をつけててまだ読めないので先に借りて読んでみた。ああ、これはすごいなー。傑作。最初の方で登場人物増えすぎてわけわからなくなってきたけどちゃんと最後にはまとまって来て綺麗に片付く。いつもの伊坂幸太郎である。

新幹線の限られた空間の中でたくさんの人がたくさんの事情で蠢いてて、いや、癖のあるキャラクターがなんかありそうな空気をプンプンさせながら絡み合っていく。なんなんだよ一体と思いながら。

主人公と思っていた木村は途中でいなくなるし、物語の軸みたいなものはあるけどそれさえもサブストーリーのようで、どれが伏線かわからなくなってきてややこしいけど混乱しない。


もう一回読み返そうかな。結構厚めの文庫だったけど3日くらいでさらっと読めた。伊坂幸太郎のエンターテインメントすごいなといつも感心する。うむ。