チルドレン/ 伊坂幸太郎
図書館で貸出の列に並んでたときに返却待ちの棚に並んでたのでそのままさっとピックアップ。ちょうど10年前の短編集。2004年5月第一刷。内容としては特に色あせても古びてもないんだけど、10年前ってブログもウェブログって言ってたしmixiやり始めたような頃だよな。スマートフォンもW-ZERO3だっけ、あれとかモトローラのM1000とかが出てきた頃だもんな、それも2005年か。そうか、、、
5篇の短編が、主要な登場人物や背景は一つの時間軸で繋がってたりするけれどそれ以外は特に色々リンクしてたりもなく、順番に進んで行くでもなくあっち行ったりこっち行ったりしながら展開。伏線を張りつつ事件が起こって、最終的に綺麗に回収して行くいつもの伊坂節。
テンポが良くて文体がすっきりしてて、そして伏線がいつも綺麗なのでささっと読めてしまう。毎度すごいなーと感心する。なんていうのかな、ややこしい、ブンガク的な、頭の良さそうな感じではないのだけど、まあそういうのが実際裏側にあったとしても表に出てくるのがシンプルなエンターテイメントで、それがやっぱり惹きつけられるところなんだろうな。飽きない、裏切らない。
なんだかんだと言いながらもうそれなりに読んで来たなーと思う。また見つけたら借りてみよう。