読書は楽しい

遊びに来てた友達が伊坂幸太郎の本を忘れて帰ってたのでせっかくだからと読んでみた。好きな友達が多くて何度も勧められ、借りたついでで読み始めてもう何冊か読んでる。さっと読めて、展開が面白くて、むむうなるほどと唸る。ややこしくないのがいいなあ、機会があるたびに読んでる。

ハードカバーの大きな本で、カバンの中でも存在感があって「読んでる」という感じが山盛り。どんどん薄くなっていく左手の感触も含めて読んでいく。そうそう、本を読むってのは左右の手の重さがあってこそだよなあなんて思ったりしながら。そんな矢先にiBooks storeで日本の書籍が販売されたとTwitterで眺めて、ちょうど最近いろんなところで見かける機会があったので気になってた星新一を、さらっと購入してさっき読み終えた。いいなあ、電子書籍もいい。文章をハイライトさせたり辞書で調べたり、気になったところを即座に見返したり。文章はコンテンツなんだなあ、いろんな楽しみ方がある。

青空文庫を落としたり、宇宙兄弟のサンプルを落としてみたり、同じサンプルでもKindleiBooksでどう違うか見てみたりしつつ、値段の違いもちょっとあったりするけど全体の利便性ではどうだろうななんて思ったり。多少の価格の差こそあれ、サッと買えてサッと読めるiBooksは楽だなあ。ちょっとKindle欲しいなと思ってたところなので余計に手軽に買える感じがいい。Kindleならこれと同じになるわけか、それもいい。


思えば最近本当に本を買わなくなったなあと思ってて、それは読むスピードがまあまあ早いからいちいち買ってると大変だなあというのもあるし、本棚がもうずいぶんいっぱいになってるのもある。仕事柄最新のニュースや話題のブログエントリーなんかをフォローしておく必要もあつので、Google ReaderやNewsStormやGunosyなんかを巡回してればいろんな面白い記事にたどり着けたりする。仕事や子育てや生活に役に立つこと、ただのネタ、時事問題、いろんな出来事がネットに転がっていてそれは暇つぶしとしても十分だし仕事のニュースソースとしても「常に新しい話題や情報をチェックしてること」が役に立つことも多いので、必要なことだと思ってやってるのだけど、まあ方法や内容はさておき「読む」ということがなくなったわけではないなーと。

でもまあ、市井の人のいろんな解釈としてのブログや、レトリックとしてまとめられた文章や、偏見やミスリードに満ちた各紙のニュースや、そういうのを満遍なく目にしてるけどやっぱり読むことは楽しい。星新一なんて本を買うのは多分20年ぶりだとおもうけど、それでもやっぱり面白いし、それが時代や地域に左右されない文章だからというのもあるけど、昔みてたSFが今になっても色あせないってすごいなあと感心する。


なにがいいたいのかよくわからんのだけど、紙の本こそすべて、な原理主義者でもないし、デジタル最高だとも思わない。僕のこんな適当なブログにも数千のPVがあったりして、誰かの読みたいという気持ちに少しは届いてるんだろうからそれはそれで嬉しいことです。手軽に、安価に、場所を取らず(これは大きい)こうして読み物のコンテンツに触れられることはとても楽しいことで、音楽や映画と同じように手元に本があるってのはいいよなーと思うのです。僕の場合そこにゲームは入ってこないけどまあそれはそれってことで。iPhoneすげえとかやっぱAmazonすげえみたいなことでもなく、自分が手に入れたいものがしかるべき対価で健全に手に入って消費できるってのはいいなあ。P2Pとかあんまり見かけなくなったなあという個人的な感覚も少しあるけど。

小説ならiPhoneでも困らないけど、やっぱりマンガや雑誌ならiPad欲しいね。Newsstandがようやく少しずつ充実してきて、むやみに購読することはないような気がするけど、それでも雑誌がデジタルで揃ってきたのは自分にとっても有用だなと思う。図書券の代わりにAmazoniTunesのカードを贈るようになるんだろうね。なんだかいろいろ面白い。いろんな事がフラットに、好きか嫌いかとかみたいな軸で並べられて、タグ付けされたりキュレーションされたりしながらいろんな形で届いて来る。じきにAppBankみたいに有用な電子書籍まとめサイトができるんだろうな。Jコミも楽しいしね。いやあ、なんというか、読書は楽しい。しばらくちょっと読書週間だなあ。フィードの消費やNewsStormで話題のサイトみる事が明らかにここ数日減ったものな。

てことで、何かオススメあったら教えてください。雑食なのでなんでも読みます。