用もないのに/ 奥田英朗

伊坂幸太郎の話をしてたら「伊坂幸太郎好きに勧める5冊」みたいなURLを教わった。その内容がどうかはさておき、読書の広がりやつながりはそんな風にして生まれるのでとりあえず借りてみようと図書館へ。ちなみにそのうちの一つは村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」でしたよ。

という事で奥田英朗「インザプール」というのがあったのだけど見当たらなかったので別のを借りてみた。

なんも考えずにとってみたらエッセイだったというオチで、あちゃーしまったなと思ったけど、この名前見覚えあるぞ、そうだ、サウスバウンドの人だ。ふむふむ。ならいいや。とりあえず読んでみたい。

目次をさっと見て、「フジロックに行く」というのがあった。なぬ?それは気になる。

まああれだ、行って見たいと思ってたけどオヤジは腰が重くてなかなか足が遠のき、若い編集さんが常連だというので一緒に行こうとなって、その時の前夜祭からのレポートである。2005年。忘れもしない、奥様と数年ぶりに再開したあの夏の苗場の話である。ふふふ。


紹介されるバンドの名前、スケジュールの流れ、その時の天候、全てが記憶に残ってて、あぁ、あの時のあれか、と脳内フラッシュバック現象状態。ファットボーイで退散したところまで同じ。ははは。

前夜祭から4日参加して、後悔したり過ごし方が身についたり腹を立てたりする様や、ヘブンのピザが上手い話や日曜に参加して来た出版社の人に「雨に降られずしてフジロックがわかるものか」と悪態ついたりするのまで、とてもリアルに苗場の様子を書いてて面白い。話の風景に僕も写っているんだろうか。なんてね。

他の話はまだ全部読んでないのだけど、フジってどんなところなのよ、というのの入り口としてとてもわかりやすい感じになっておりますよ。Coachellaのライブを週末に見てたのもあって、いやはや、どうも頭の中がフェスティバル状態だ。昨日奥様と家の事やこれからの事、子供手当が廃止されて控除もないままになりそうな状況で家計の見直ししなきゃなんて話をしてて、まあしばらくは無理だなあと諦めてるところですけどね。娘はもう児童手当だと外れちゃうしね。

とりあえず他のも読んでみよう。小説ももちろん改めて。