四畳半神話体系/ 森見登美彦

iPhoneで「もりみ」って入れると変換候補に出てくる人気作家ながらも読んだのは始めて。次はあれか、夜は短し、を読まないといかんのか。いやはや、面白かったよ。当然のように学生のころの京都の事を思い出す。友達がたくさん住んでた四畳半二つで24,000円のアパート、四畳半だけのは12,000円で友達と借りて暗室にしてた事や、友達が留学するからと明け渡してもらった4Kで40,000円の平屋の事とか。京都はおもろかったなあ。

読んでる途中で友達に借りたアニメをちょっと見たり、学生の頃に自転車で走り抜けた鴨川デルタの事を思い出したり、そういうのも手伝って楽しめたのもある。もちろん本自体も結構楽しかったよ。最初のうちは、というか第二話が始まったところで少し焦ってどうなる事かと心配もしたけど最後にパチンと魔法が解けるようですっと入って行く感じ。

まあしかしどうだろうね、好きかと言われるとそんなにぐっと来る感じでもなかったけれど、んー、でもまあ楽しかったですよ。明石さんがいいね。うちの奥様は明石さんか?いや、違うんだろうな。みんながそんなふうにめいめい明石さん像を持ってるんだろうな。他にヒロインがいないから余計か。


結局どれかを選んだところで、実際人生なんて同じようなものなのかもしれないな。小説の話やで、とも思うけど、でもまあそんなもんだろ。それと別に思うのは、昔からいろんなものに憧れて、昔は今よりもませてたなあとか思うけれど、学生の時は学生らしい事をやっておくのが一番いいんだろうな。小学生らしい小学生、とか。大学にはいる前にやってたバイトで、もっと遊んでおけば良かったという四回生にたくさんあったおかげで、大学では5年かけてやりたい事はいろいろやったなあなんて思い出すけれどね。

本を読むと、それ以外のいろんな事を思い出したり、考えたりするね。としとったのかな。