松浦弥太郎の仕事術/ 松浦弥太郎

松浦弥太郎の本は二冊目。前はタイトル忘れたけど新書のやつ、最低で最高の本屋、だっけな。自伝的なあれとはずいぶん違う、仕事についての話。これが思いの外面白かった。
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実践的な仕事の話とか、具体的な方法論ではなくて、心構えや姿勢、考え方のことを結構たくさん書いている。でも実際のところ、仕事だってほとんどはメンタルなもんだなと最近思います。どうやるか、というライフハック的なところはクローズアップしやすいし、耳あたりもいい。もちろんより良く成すためのツールや方法はあるのだけれど、でもまあその前にはまずメンタルだ。と、ここにたどり着くのに僕自身は長くかかったなあ。


内容としては、自分の仕事のやり方にはそぐわないことや(「午前中はメールをチェックせずに自分の仕事に集中する」とかどうあがいても無料) 仕事の内容で「ああ、そういうのもあるんだろうな」と思うにとどめるところはあるわけだけど、いや、でもいろいろ響くところが多かったです。

仕事術だのライフハックだの、技術やツールの紹介のもののほうが多いし、そういうものを好んで読んでいたけれど、いや、結局は気持ちの問題。何も思って、何を求めて、どういう姿勢で仕事に取り組むか。

会社では「感謝し合える関係」というのが社訓としてあって、やっぱりそこにたどり着くんだよなあと改めて。家族や、同僚や、お客さんや。いや、ほんとにね、何かとありがたいものだと思っておるのですよ、こう見えて。


大学を出て、この春から仕事するというような学生さんに読んで欲しいような気もするし、いや、それだとわからんのじゃないかなあとか思ったりもするけれど。いやはや、僕はすごく好きでした。また時間を置いていつかよみたいな。


ということで、気に入った部分をいくつかピックアップ。

第一の仕事は、健康管理
第二の仕事は、生活を楽しむこと
第三の仕事は、仕事をすること

約束を守る
時間を守る
相手を喜ばせる
この三つは僕にとって仕事の三原則であり、いわばセットのようなものです。

仲良くしすぎないこと 仕事の人間関係において、これを決して忘れてはなりません。
厳しく響くかもしれませんが、人と一緒に仕事をするからといって、百パーセント人に頼ってうまく行くことなど、一切ありません

「やって見なければわからない」と安易に口にする人がいますが、僕はこれをよしとしません。仕事の基本とは。成功の確率を把握した案件を、集中して遂行することです。一見、かんだけでトライして成功させてるような天才肌の人は、ある種の確信犯だと思います。

ふむ。がんばろう。