1Q84 BOOK3を読み終えて

金曜夜にAmazonで届いて、月曜の夜に読了。ページ数の割にはちゃっちゃと読めたなあ。きちんと理解できたかは怪しいので、また改めて1から読み直して見たいけど。ほうほう。

ねじまき鳥もハードカバーはこれくらいの分量だったけど、実際には文庫で読んだから量の感じはわからないけど、読み終えてみてこれはまだ続くんだろうなと思いましたよ。何冊出るかはわからないけど、少なくともこれで終わりではないのではないかな。

村上春樹がなぜそんなに売れてるのかとか、ニュースになるのかをよく考えるけど、前作のカフカ以降でノーベル賞だのエルサレム賞だの、取り上げられる機会が多くなって、でもたくさんあるしどこから読んだものかとなってるところで新刊が出たりしたからなんだろうな。むむ。


二冊目まででなんとなく消化不良だった部分がそれなりにスッキリとして、やっと面白くなってきたなと言うのが正直な感想です。いや、かなり面白い。二つの話が交錯するスタイルは慣れたのもあるけどこれに限っては読みやすい。終盤のたたみかけるところの若干のタイムラグがまた楽しい。

それでもやっぱり「世界の終わり」の方がSFとして面白いし、読後になんだかもやっとした感じは残る。まあ、そんなもんか。なんとなく読み終えた時にスプートニクの恋人が読みたくなったので東京出張に持ってきています。もう11年前なのか、スプートニク


でもあれだな、ちゃんと本を読まなきゃダメだなあ。ここ五年くらい、読書量がかなり減ってる気がする。ネットとかtwitterとかは細切れな隙間の時間にとてもいいのだけど、やっぱり本を読むにはまとめてある程度時間を取らなきゃいけなくて、電車に乗ってる間にtwitterに書き込んでRSSとinstapaperの未読を読んでるとあっと言う間に通勤の時間なんて終わってしまう。処理する情報量が増えすぎると、ここの情報がなんの意味も持たなくなってしまうなあ。それはそれでよくないと思うけど。


まあ、でもあれだ、記念碑的な書籍として1Q84を読んだ時間は刻まれて行く。次が出るのかでないのかはわからないけど、でもまあ、とりあえず読んだよ。伊坂幸太郎とか宮部みゆきとか、僕があまり読まない最近の作家が好きで、村上春樹はこれが初めて、みたいな人がたくさんいるからこんなに売れてるんだろうけど、さて、その人たちにはどんな風にうつっているのだろうか。

かれこれ20年くらい村上春樹を読んできたけど、おお、なんかすげえなあという思いと、んー、でも昔の方が好きだなあ、みたいのがすごく入り混じっている。僕はやっぱり世界の終わりとダンスダンスダンスが好きだな。あとはいくつかの短編。でもこの本も好きだ。二冊目まではそんな風に思わなかったけど、三冊読み終えてちょっと好きになれたよ。少なくともカフカよりはよっぽどいい。カフカは、なんか残念だったんだよね、僕的に。


と言うことで、今日は東京出張に行くので、往復の新幹線でスプートニクを読もうと思う。なんとなくね。