明日の広告/ 佐藤尚之

東京へ向かう新幹線の中、2時間少しで読破。ビジネス書、てのは基本的に読みやすくてパパっと読めるのが多いですね。専門色が強くなるとまた別の話ですけども。
友人に勧められ、広告の仕事してるなら面白いと思うよ、といわれ、新書で安かったのでとりあえず買ってとりあえず読んでみた。

今の僕のポジションよりももう少し上流工程の話で、名前は出てないけど電通博報堂や大広や、そんなような代理店の"コミュニケーション・デザイナー"の話。ようはあれだ、「広告」を打つにあたって、TVやネットやのメディアありきで広告戦略を考えるのではなくて、ゴールと顧客が欲している情報、というものをきちんと見極めて、どういうメディアでアプローチすべきか、をデザインする、というお話。

今の仕事はどちらかというとそういうのを戦略的に設計された状態のキャンペーンやプロモーションの、Webの部分を以下にこなしていくか、というのが多いのだけど、でもクロスメディアだとかキャンペーン全体のフローみたいなところっていうのは提案書に盛り込んだりすることもあるし、全体を見ていてすごく興味のある部分では有るなと思います。

かといって風呂敷を広げたり大きい夢を見たりしてるわけではなくて、まずは自分のできるところ、やるべきところを着実に踏み固めていきたいし、個人的には後2年でディレクターとしてやるべき事をきっちりこなして次のステップに進みたいなと考えています。転職ってことじゃないけど、社内で自分がいるべき場所を、自分で切り開かないといけないな、みたいなことで。細かいことはあれですが、まあ、そんなような事を思いました。


仕事は面白い。自分で取捨選択して責任を与えられ、イライラしたりプレッシャーかけられたりしつつも、自分でやれることの意義見たいのがここにきて大きくなってきてるので、なんというか、やりがいも出てきたような感じです。

しかし学生の頃は広告屋になるなんて思いもしなかったなあ。先日大学の同窓会に行ったときにゼミの教授に「そういえばカフェやるって言ってたのはどうなったんだ?」なんて言われて、ずいぶん過去に引き戻されたような気分になりました。
カフェなあ。それが本当にやりたい事なのかどうか、今はなかなかわかりません。いや、今はないか。10年後とかになったらどうなのかわからないけれど。

相変わらず書評は全然書かないなぁ、僕。でもまあ、本を買うのは自分への投資で、その本代と時間によって何を得るかが大事なわけだから、これはこれで良しとしています。うん。