繰り下がりの計算カード

小2の娘、学校の宿題はほぼほぼ放課後の学童保育で済ませてくるけど、本読みと計算カードは家でやることになってる(のかやってないだけか)ようでたまに宿題を見てやる。スパルタの幼稚園で計算とかもやってたから1年は簡単に乗り切ってたらしいけど、聞いてるとなかなか遅い。算数、特にシンプルな計算は完全にコツだと思ってるのでややこしく考えずに覚えちゃえばいいのにと思うけど当然そこまでまだ行かない。これ、つまずくと勉強楽しくなくなる節目だったりするのかなと気をもむ。

勉強自体は好きなので、本人の興味が向くようにだけしてあげたいな。小学校の国語と算数、侮れないなとすごく思うわ。繰り上がりの足し算はまだなんとかなるけど引き算が結構遅い。

最初の何日かはなんとなく聞いてて遅いなーと思ってたけど、ちょっと注意してやるとなんとなくわからないところが見えてくる。繰り下がりの概念自体がわからないんじゃなくて、個々の計算のコツがわかってない感じ。その証拠に答えが9になる引き算は早くて、それ以外は遅い。6とか7とかが致命的に遅い。

  • わかるやつ
    • 12-3=9
    • 15-6=9
    • 17-8=9
  • わからんやつ
    • 12-4=8
    • 15-8=7
    • 14-7=7


時間を測ってるので、終わった後本人も遅いことを理解してる。終わって話そうとすると少しビビってる。遅いなーとか言われるのかなって表情。まあそうだよな。

僕「お父ちゃんな、計算してるの聞いてて思ってんけどな、答えが9になるやつは全部ちゃんと答えられてるやん。すごいやん!得意なんと難しいのはあるよね。でも9になるのは全部できてる。15-6は?」娘「9」僕「ほら!すごいやん。なんでそこだけわかったか教えて?」

娘、ゆっくり自分の言葉を探す。「9になるやつはな、引く数と引かれる数の一の位が一つだけ違うねん。だからそうかなと思って計算するねん。11-2=9ってことは、9+2=11ってことやんな?」

ばっちり


僕「すごいやん!そこまでわかってたらバッチリやで。すごいすごい!後は一つずつやっていけば大丈夫やで。答えが9になるやつは1つだけ違うやろ?8にやるやつは2つ違うねん。11-3は?12-4は?」とかなんとか言って、娘の理解の枠を少しだけ拡げてあげる。そうすると少しわかったような顔してる。よし、今日はもう遅いから寝よう。一気に全部はできないから、一つずつわかればそれでいいよ、と伝えて寝床に送り込む。ふう。


翌日、仕事で遅くなったので奥様が計算カードを見てくれた。すると娘さん何かが吹っ切れたのか腑に落ちたのか、そこまで3分50秒とかかかってたカードが2分50秒でできるようになった。今朝やらせてみると2分53秒。多少のズレは気にしないで、ちゃんと早くなってるやんと褒めてやる。いやあ、すごいなあ。真面目で集中力が高いので、自分でスッと入れると多分そのままできるんだろう。カードの持ち方がしっくりこないとか椅子に座る姿勢が悪いと座り直すからちょっと待ってという。なんにしても自分が納得いかないことは嫌いだし、納得してれば集中するから、そういう子供の特性をちゃんと理解して支えてあげれば良いんだな。


これはなんというか、もうコーチングそのものなんだけど、子供を育てながら自分が40に差し掛かって会社でも責任ある立ち位置を求められるようになり、そうして自分も育ててもらってるんだなあと思う。「今が一番可愛い時期」みたいな事を1歳くらいの子供に言うけれど、7歳は全く違うステージでそれはどっちがいいとか上とかではないけれど、とにかく可愛いとか言うのとは違う世界。あの時間はもう帰ってこないけど次々変わるステージで立っている子供を見ながら、小さい頃のこと思い出したりしながら今ある問題に子供と一緒に取り組めるようになることはとても面白い。例えばこの計算カードやキャンプで焚き火することがどんな影響をもたらすかなんて分かるわけないんだけど、でも子供のいるステージが変わってるから楽しみ方は常に変わっていくし、それが子育ての楽しさなんだろうなと思います。大変なことも多いけど。

自分自身が未熟だから余計に面白いんだろうな。本当にいろんなことに気付かされるし、可愛いだけじゃない今の時間はとても楽しい。その一つ一つの思い出を積み重ねていくからいつまでも子供は可愛いんだろうなー。みんなも子供育てたらいいのにな。いろいろ障害はあるだろうけどさ。


『やってみせ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ』いや、ほんまにそうやね。来月には市民プールも開くから、スイミングの練習なんかもちゃんと見てやったら同じように伸びるんだろうな。楽しい夏がやってくるなー。