Apple Musicが始まることについて思うこと

昨日のWWDCキーノートは特にリアルタイムで見ずに朝になってニュースを確認。だいたい前情報通りなので改めて大きな驚きもないながら、発表されたApple Musicについて改めて考える。

Music Matchはなぜか曲が未だに同期しきれてなくて自分としては期待はずれ。端末から見ると購入した曲しか使えないしね。で、定額聞き放題がやってくるわけだけど、まず最初にストリーミング再生でずっと聞いてる時の通信量は気になるところだねー。ある程度は端末に保存してくれるんだろうけど。もっとも、家の外で端末に持っていない曲を丸一日聴きたくなるシーンなんてのはそんなにないだろうけど。


とにかく、「音楽を所有する」ということはガラッと変わって全時代の出来事になるんだと思うし、レコードなりCDなりUSBなりのメディア(持ち運びの手段)にお金を払うことは減っていくんだろうな。完全に「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」「ずっと借りておくだけだからな」の世界である。ジャイアン最先端過ぎる。

月に10ドルというけれど、実際のところレンタルCDで年に10,000円くらいは使ってて、プラスアルバムも2枚くらいはダウンロードも合わせて買ってる気がするので、それが全部まかなえるのなら取り立てて高額ということもない。まあ、「音楽を聴くにはずっと払い続けないといけない」というのはなかなかきついけどさ。あとは自分の好きな人、お金払って音源欲しいと思う人がラインナップされてるか、だね。
家族プランは月に15ドル。今は全然いらないけど、子供が自分で音楽聴きたいというようになったら300円くらい徴収して契約すればいいのか。母艦のiTunesで聞いてる分には1契約で問題ないし、お古のiPhone渡すようになったとしてもそこから聞けるわけだしね。

欲しいレコードをレンタルレコードに借りに行ってテープにダビングしたり、お金貯めて700円のドーナツ盤買ったり、CDラジカセ買ってドキドキしたりラジオのベストテン録音して何度も伸びるくらい聞いてたのとは全然違う体験を子供らはしていくんだろなー。ラモーンズと、ブルーハーツとセカイノオワリが並んで手に取れる状況になるわけだ。すげえな。


改めてiTunes Storeを眺めて、好きな人たちが揃ってるのか確認して、そしていつの間にか新しい時代に突入するんだろうな。音楽やってる人はこれをどう理解して付き合っていくかなんだろうね。CDが売れない、みたいな時代はテクノロジーの発展で違う形で終わって行って、いい曲を作れば世界中の何億人という人が何のハードルもなく音楽を聴いてくれるわけだもんね。一曲100円で買ってたiTunesから、ダウンロードや再生回数に応じてミュージシャンに支払われるようになると、ライブ会場で手売りとかより、TwitterFacebookで発信したり広告個人で出したりしてダウンロードしてもらう、みたいなことになるんだろうか。おもろいやん。ライブはライブで楽しいしな。


すでに幾つかのサービスがあったり、日本ではやってないやつがあったりするんだろうけど、でもだいぶ面白くなるんじゃないかなー。