お金の勉強としてのお小遣いについて

小学校入学に合わせて、小遣いもやらにゃいかんなぁと思い(もちろんやらなくても構わない)小遣いの方針を娘に伝える。小遣いの考え方って各家庭様々だと思うけど、とりあえず方針を共有しておこうと。

基本方針

  • ベーシックインカムとして月初に学年×100円を支給
  • 翌月の小遣いを受給するには小遣い帳をつけること
  • 用途の是非については問わない
  • 残高チェックして、ちゃんとつけているか確認
  • 文房具や勉強に必要な本、食事は親が出す

これは、ほぼ僕の子供の頃と同じ。小遣い帳ちゃんとつけるくせはやっぱり後で役に立つものなあ。いくら持っていて、何にいくら使って、後は何が買えるか、をちゃんと把握しているということは小遣いの目的がお金の勉強というところに沿って行くと大事。
カヤックみたいに、サイコロで小遣い決めたり、金額は査定と交渉で決めたりしてもいいかなーなんて思うけどそれはまだ先でいいや。とりあえず小学校のうちはこれでいいだろう。

そして、もうひとつお手伝いの単価も設定して、これも方針として娘に伝えておく。

お手伝いのお駄賃

  • お手伝いは10円/回
  • 内容のいかんは問わず、ひとつの作業に対して10円
  • 自発的にやろうと声をかけたもの、こちらからこれやってとお願いしたもので双方小遣いが発生すると認識したものだけをカウント
  • 自分の身の回りの整頓は含まない
  • カウントは娘がノートに記載する(面倒だし、信用しておこうと思う)
  • 支給は1ヶ月まとめて翌月支払い(毎回10円玉用意するのとか面倒やん)
  • 小遣い帳がきちんと更新されてない場合はこれを支給しない

最後の小遣い帳の重要度。これがどう転ぶかなーと思ってて面白い。実は年始からお年玉で試験運用してるのだけど結構小遣い帳書いてなかったりするので落とし穴を設けておいたのです。ふふふ。無理矢理帳尻合わせてへそくりなんてシステムにたどり着いたらそれはそれで面白いなと思うけど、まあどうなるか見ものだなーと。毎日お風呂洗いしたら300円、ベーシックインカムの3倍もあるのだけど、300円で風呂洗い全部やってくれたらこちらも助かるし、その、ちゃんと続ければそれなりの金額だけど単発でやってたら大したことにならない、ということにポジティブに取り組んだら面白いのになと思ってる。

風呂洗い、買い物、食器洗い、掃除、ご飯の準備。これを毎日コンスタントに続ければ1,500円になって、小1にしては大金になるけど外で飲むビール2杯分でそれだけの作業が助かるなら全然安上がりだしなぁ。例えば3年生くらいで晩御飯は全部準備するよなんて言われたら単価100円でもいいと思うもんな。3,000円で晩御飯全部作ってくれるとか派遣してもいいくらいだ。ほんとに。

そうしてサラリーマンの家庭では「毎月入ってくる額は決まってること」とか継続することとか家のことに下心込みで興味持ってくれたらいいなーと思ってる。後は工夫とか、誰かが喜んでくれることとかがお金になるって思ってくれたらいいのかなーなんて。


お金の使い方に関してはそこからもう一歩先かな。2年生とかで「家の手伝い全部やるからそのお金で自分のiPhone買いたい」とか言い出したら面白いのにな。お年玉は親戚やジジババからもらったやつは父ちゃんがキチンと管理運用してるのだけど、お父ちゃんが渡した500円玉は好きに使っていいよと伝えてある。iPadで遊んでて、アフィリ踏んだ先の有料ゲームが欲しいと言われれば、じゃあ小遣いの中から300円頂戴とか、お菓子欲しいとかおもちゃ欲しいとか言い出した時も「自分の小遣いで買えばいいよ」というと我慢したり吟味したりする。最近はAppStoreでわざわざ無料の探して来て「これ無料だからパスワード入れてよ」とか言ってきてリテラシーも上がってるから狙い通り。様子見てるとその辺ちゃんとわかってるからこのくらいハードル上げても大丈夫だろうと思うし、だからこそちゃんと使い方も教えなきゃなーとおもう。

こないだスーパーのゲームコーナーみたいなところでクレーンゲームやりたいと言った時も、お小遣いでやるからねと言ってるけどそのゲームの景品が飴ちゃんで、隣にはアイスの自販機や「必ず2個!抽選で5個当たる!」みたいなゲームもあったので仕組みをちゃんと解説した。食品コーナーならこのゲームよりたくさんのお菓子が買えるし、自分で選んだものが手に入る。ゲームだと必ず当たるやつでもそれより少ないけどドキドキするからちょっと楽しい。クレーンゲームは(どうせ下手なので)当たらないかもしれないけど、それがうまくいくかを楽しむもの(にしても景品がショボすぎるので辞めておけと促すけど)と伝える。なるほど!とわかったような顔してたけど、そのくらいのことは伝えてやるけど、何を選んでどんな体験をするかは娘次第だし僕がとやかく言うとこでもなくて、こないだも駅ビルの100円でゆらゆら揺れて画面が光るバイクみたいのに嬉しそうに乗ってて「弟くん!お姉ちゃんが乗せてあげるから!おいでよ!」とか言ってたから、なんかそういう先輩風ふかしてやりたいとか思ってんだろうなーと思う。


大人になってもお金のことは難しいものな。大学のパンキョーで取ってた経済学概論の授業で「There is no free lunch.」って何処かの経済学者の言葉を習ったのが今でもよく覚えてるけど、とにかく子供達には色々伝えたい事があって、小学校上がるまでにそれをどれだけ伝えられるような関係を築くかみたいなことが大事なんかなと自分では思います。

てことで来月から運用開始。しょっぱなの2ヶ月くらいは小遣い帳つけ忘れると踏んでるけどどうなることか楽しみである。