桐島、部活やめるってよ

子供が寝てから奥様と家で鑑賞。上映してる時にもTwitterなんかで話題になってたし、日本アカデミーもとったというので気になっていたのでようやく。やっぱり奥様と2人で映画館、というのがなかなか難しいので、レンタルされるようになってから家で、のパターンだなあ。

映画自体は、高校のスターである桐島が部活辞めるという話が伝わって、それに関わる人間のいろんな心理や状況やらが映し出されてる青春の物語。


高校生のむず痒いリアリティが描かれてたり、女子校だった奥様の「えー、共学って楽しそうやー」みたいのとかもありつつ、ガタイのいい運動部や運動出来るやつが頂点に立つという高校の中のヒエラルキーみたいなものがハッキリと描かれていて、誰が誰をみてる、みたいな視線で伝えられてる事とかが色々あって面白い。いや、なんかうまいなあと思うのです。そうそう、おるおる、みたいのも、いろいろ。

女の子もそれぞれに可愛くて、高校の時で十分完成された可愛い子や、軸が違うけど「俺、あいつ好きだけどな」みたいなタイプとか、この子はもう少し大きくなったら化けるだろうなあとかもうなんかあるあるが多過ぎてあれ。恥ずかしくなるくらいに。


身体も大きい方で運動部だった僕はスペックだけでは上の方ぽいのかもしれないけど、運動は得意ではなかったし、あのなんでも出来るタイプのキャラクターは本当に全員敵だと思ってたもんなあ。そういうところグサグサ突いてくる。なんて映画だこれは。どこかの感想ブログでも書かれてたのだけど、桐島という大きな存在がいなくなる事で影響を受けてバタバタするのは学校のヒエラルキーの上位にいる人たちだけで、確かに関係ないといえば他人の影響でどうこうならない人もたくさんいるもんなあ。

そして、神木隆之介がいいなあ。休みに1人で鉄男のリバイバル上映見に行くんだもんな。女の子との会話が明らかにぎこちないのとか、午後ティー一気飲みしちゃうのとか、本人は男前のくせにそうでもなくギリギリアウトな感じできっちり描かれてるし。あー、楽しかった。


やっぱりあれだ、もう一度高校生に戻りたいかと言われるとやっぱりめんどくさいので辞退しておきたいところだ。こんな感じの青春を垣間見れたら、もうそれで十分だな。ほんと。