子供にiPhoneを与える事とそれを親としていかに管理・監視するかということ

ネットで少し話題になってる記事。リンク先、是非一読ください。

クリスマスの日に米国マサチューセッツ州のあるブロガーお母さん(Janel Burley Hofmanさん)が13歳の息子にiPhoneをクリスマスプレゼントとしてあげました。しかしそのiPhoneの箱には彼女が作った使用契約書も入っていました。その内容があまりにも素晴らしかったので和訳しました。

僕自身は「うわー、きもー、本気でいうてんの?」と思ったし、Facebookでリンク紹介してみた反応も比較的それに近いもの。が、該当記事を紹介してるTwitterの反応は「素晴らしい」「我が家でも!」みたいなのが多くて以外とびっくり。コメント欄でも近しい反応。そうなのかー。


ここには、本当にいろんな問題を含んでいて、賛同できる部分もあるし、行き過ぎだと思う事もある。少なくとも、子育てのいろんな局面に置いて僕たちは何かを持ってして最良と思われるものを判断して選んでいくしか無いんだけど、自分が子供の時の経験や、今の社会環境、夫婦の価値観、その他諸々の事を判断して子供と対峙しているんだという事を改めて考えさせられる。例えばテレビを見る時間(そもそもテレビを見せないという方針の家もあるわけだし)、ゲームをする時間、おもちゃや絵本を買い与えるか、お菓子はどこまで食べてもいいのか、食事の内容、マナー、寝る時間、etc… 何が自分たち家族にとって最良かを選びながら子育てしていて、その判断基準はいろいろで、個々に批判やなんやかやもあるだろうけど、それでも何かを選ばなきゃいけない。良い事は別段褒められないけど少しでも気に入らないことは全力で怒られるので、けっこうキツい。新幹線の指定席を取ることも怒られることがあるし、深夜に子供をドンキホーテに連れてくることをとやかく言われたりもする。まあいろいろ。

そういう、子供と向き合うルールをいかに制定していくかという問題がまず前提にあって、その上でiPhoneの使い方、情報との接し方、みたいな個々の問題になっていくのかなあと思ったり。


例えば自分が子供の頃に「テレビは1日2時間」「ファミコンは1時間、宿題終わってからやること」みたいなルールがあったし、就寝時間も9時には寝ることとなってた。おかげで「みなさんのおかげです」はリアルにみれなかったので翌日友達との話題には乗り遅れたし、「夢であえたら」は土曜日だったので録画して(この頃にはようやくビデオデッキがあった)月曜日には友達と話ができていた。

その辺とiPhoneが根本的に違うのは友達や不特定多数とのコミュニケーションツールであり、かつインターネットを通じて世界の大多数の情報に接する窓口となるところで、使い方次第ではエログロや犯罪、爆弾の作り方とか出会い系とかリテラシーがあればなんとか乗りこなせるものでも子供が知らずに見てて危険と思われる情報ももちろんいろいろある。余計なページを開いてIP抜かれて「このページにアクセスした人は10万円振り込んでください」なんて出てきたら、僕でも少しびっくりするけど、中学生が黙ってエロサイトつないでそんなの出てきたら、さすがに親には相談できないよな、と思うものな。最低限のリテラシーを持たないものがネットを使うべきではないとも思うけど、それは親が教えてやるべきだとも思うし(位置情報や個人情報などの扱いについて)、その程度の問題が上述のアメリカの母と僕とで違うから違和感があるんだと言うことなんだけど。


我が家でもお古のiPhoneを子供に渡してゲーム端末としていろいろ触ってるけど、小学生くらいになると周りの友達と連絡取ったりもするようになるだろうし、デジタルネイティブと言われる世代のやりかたを、僕らが制限してしまうのもナンセンスだなーと思う。彼らがどんな風に情報と接していくかというのはとても興味があるし、中学生くらいであれこれ文句を言ってても、結局はそれまでにどんな風に子供と接しているか、親が信頼を勝ち得ているかということが大事なのかなあ、と思ったり。

5歳の娘を見てる限り、iPhoneのゲームもお絵描きもボール遊びも滑り台も、どれも同じような接し方をしてるので特に神経質になる必要はないかなと思うし、渡しているiPhoneはゲーム端末として使うよういろいろロックしているけれど。この記事に対してあれこれいうのは簡単なんだけど、さて、我が家はどうすべきかと振り返るとこれはなかなか大変な問題。時間はあるようであまりないのでどうしたものかと悩んでみるけど。さてさて。