4歳児の交渉力とメルちゃんの誕生日

最近の娘のお気に入りは1歳くらいの時にひいばあちゃんにもらった「メルちゃん」の人形。4歳の誕生日は長い間の念願かなってメルちゃんのトイレと歯磨きセットをゲット。お風呂セットとか着替えとかいろいろあるのになぜかトイレを欲しがって今もうちのトイレにおいてある。

メルちゃん おせわパーツ メルちゃんのおトイレ

5歳になったらお風呂セットが欲しいらしい。そこまで熱意が持つとも思わないけどまだ先の話とタカをくくっていた、のに、だ。

「お父ちゃん、明日はメルちゃんの誕生日なんだよ。だからプレゼントにお風呂セット買ってあげるからおもちゃ屋さん行こうよ」と来た。な、なぬ？

なにそれ、そんなこと思いついちゃうの？メルちゃんの誕生日？明日？コレには一本取られたとしかいえない。上手い。母ちゃんも「誕生日は年に一回だからね、来年まで無しよ？」ともう認めてしまってる。というわけで今日は我が家ではメルちゃんの誕生日になってしまった。やれやれ。いきなり言われてもこっちも困るし、はいそうですかとオモチャ買うわけにもいかないから「自分の欲しいものを我慢する事」「高いものはダメ」という条件をつけて見たら今度はなんとお菓子をあげるという。なにこの知能犯。相手の譲歩を引き出しておいてそこにつけ込む。しかもお菓子なら確実に自分のところに回ってくる。やられた。

あわよくばオモチャ買ってもらおうと、そうでなくても儲けもんでガマンも必要ないところに落としてきた。なんだこれ。同僚に話したら「キャバ嬢の手口や」といわれたw 娘よ、どこに向かおうとしてるんだ？

いや、頭いいですよ。本当に冷静に周りを見てる。多分僕や奥様の顔色や反応をちゃんと理解しながらそこに持って行ってるんだろうな。すげえ。すげえよ。ガマンさせて飽きてきた頃にご破算にすればいいと思ってたのになあ。さっき奥様にその様子をメールで聞いて見たら、お菓子どころかプリンまでゲットしたという。プレゼントとお祝いのデザートという事だろうか。なんたる知能犯。手玉に取られる30オーバーの両親w おもしろい。これだから子育てはやめられない。娘にはまず第一にプレゼン能力をつけて欲しくて、交渉とかプレゼンとかコミュニケーションとか、そういう能力を生活のなかで少しずつ育てていけたらいいなと思っていた矢先、明らかにこちらの想定を超えるようなのがやってきたからもう驚く他ないわけです。いやー、まいった。

これに味をしめてまたなんかおもろい事言ってきたらと思うとまさに胸熱やな。こちらも同じ手を食わないように先回りしなきゃなあ。頭を使う事、暮らしの中で勉強して行く事、親が最良の教師として子供に教えてやれる事。何かいろいろ考えながら試行錯誤なんてしてたら子供においていかれるんだろうな。夫婦でコンセンサスとってる間に一歩先に行きそうだしな。広めの共通認識を共有しておいて後はその時々でざっと動いて判断しなきゃなあなんて。

最近は歩いたり手を使ったり言葉らしきモノを発しようとする息子の可愛さにやられていたけれど、姉ちゃんの逆襲始まったなあ、いっちょやったりますかてなもんだ。いやあ、子供はほんまにおもろいなあ。

メルちゃん お人形セット はじめてのメルちゃん