9.11

あれから10年の日とあれから半年の日が重なって、当たり前だけどそんなニュースをたくさん見かける。10年でなんだかいろんな事が変わったような気もするし、なにも変わってないような気もする。並べて語るには色々違いすぎるのでふさわしくないかもしれないし、でもまあ取り合えず何か記しておこうと思う。

10年前のあの日は、珍しく毎週見ていたフェイウォンのドラマの最終回で、ドラマ自体はそんなにだったのだけどフェイウォンが好きだというだけで毎週みてたなあと。そうしたら突然ニュースに切り替わって、結局最終回は見ないままだったなあなんて事を良く覚えている。社会人一年目、MacはたぶんまだOS9.2を使ってたし、ネットはダイヤルアップだった。

二機目の飛行機が突っ込んだ瞬間をリアルタイムに見て、「ああ、20世紀が終わったなあ」と思った事は明確に覚えてる。あれから10年。僕はそれからいくつか転職もしたし、結婚して家族ができた。10年てそういう時間だな。なんだかすごく昔の事の様に思えるなあ。

一方の半年前は、やっぱり克明に覚えているし、多少距離があるとはいえ前のそれよりもかなり自分の、自分の家族の事として捉えて生きているよなあと思うのです。自分自身が全然違うなあ。なにが変わったのかはさておき。

いろんな事に共通点がなさ過ぎて、まとめて話すなんてできないなこりゃ。


まあ、いずれにしても一生懸命仕事するみたいなことにたどり着くなあとありふれたことだけど思うのです。軍隊に入ってテロと戦う事もできないし、いろんなものを投げ出して原発に作業しにいくわけでもなく、たんたんと経済を回してたんたんと家族のために毎日を過ごすだけどなあと。

今日も懲りずに会社に出てあれやこれやとやっているけれど、Web屋が文化的雪かきみたいなサイトをいくつか作ったところで世界が平和になるとは流石に思ってはないけれど、それでも普通の人が普通に検索したり商品購入を検討したり外出の情報を調べたりするためにはネットがとても大切で、それはもうそれ自体の社会的意義やなんやじゃなくてそこにあるべきものだからやっぱり誰かがなんとかして用意しとかなきゃいけないんだなあなんて。

節電とか自粛とかまあ色々あるけど、震災の影響でサイトがオープンしませんとかじゃなくて、何というか、たんたんとやらなきゃいけないんだなあと。


いろんな事がかさなったり、大臣が失言で辞めさせられたり、フジテレビの反日報道も大臣の失言が追い詰められるのも、なんだろう、それが本当に本質的に(僕が望む意味合いでという事だけど)何かの役に立つんだろうかとか全然わからない。河野太郎議員が批判ではなく期待していたのにもったいないという趣旨のブログを書いてたのが衝撃的だったけどな。僕は人となりやコンテキストを理解してないから特に批判もなにもないけれど。

もちろんみんなが自分たちがそれぞれ思う最適解を求めて頑張っているし、自虐史観だのなんだのを植え付けられて来て今になって頑張ろうとか日本は強い国とか、わかっていても白々しく感じたりするのも事実だったりするからなあ。結局は賢くなけりゃ生きていけないし、資源もなくて人が頑張って作っていけなきゃいけない環境で、ブラックだろうが何だろうが、やっぱりたんたんと働くのが今できる事なのかなあと。

でもね、忘れちゃいけないしまだ続いているからちゃんと心に刻まないといけないんだなあと。できる事をできる範囲でやって行く。それは例えば銀河高原ビールを飲むとかそんなような事だとしても。

10年経ったら娘は中2だし息子も小5。恋したり粋がったり中二病発病したりするんだろうな。生活は日々ゆらいでいくけれど、それでも大切なものを大切にして行きたいと思うわあ。て事で、明日からも頑張ろう。