スティーブジョブズ引退に寄せて

と言っても親交があるわけでもないし熱烈にジョブズに入れあげてるわけでもないから何か特別なことを書くわけでもないけど。

世の中は一握りのすごい人とその他大勢のなんでもない人でできている。もちろんなんでもない僕らも一生懸命仕事をするし、市井の職人や名も無きプロダクツも美しいし、偉大な人だって当たり前のなんでもない側面を持ってる。でもまあ、なんかそこには大きな断絶があるよなあと思う。もちろん、一番を目指したり憧れたりするから向上心とか野心なんてものがあるんだけど、坂本龍馬に憧れる人は多いけど、坂本龍馬になる人は少ない。なんかそんなようなことをジョブズをみてると思ったりする。

もうあのキーノートが見れなくなると思うと結構さみしいな。って、そこしか接点がないからあれなんだけどさ。

休養する前や、今だってキーノート見てても内容も去ることながら健康とか病状とかそういうのがとても気になるし、翌朝の話題は新しい製品より「ジョブズもうやばいな」だったりするから。しかしまあ、彼が音楽やコンピュータやなんやかやに及ぼした影響やその範囲のことなんかを思うとやっぱりすごいよなーと感心しちゃうわけですよ、これ。

iPhoneは3年、iPodは8年?Macは11年。まだまだそんなにがっつりでもないと思うけど、直接のプロダクトじゃない部分でもたくさんいろんなところで関わってるんだろうなと思いを馳せてみる。

いろんなところでジョブズ後のAppleがどうなるかという話を見かけるけど、まあ大きくは変わらないんじゃないかなーと思ってます。ま、ジョブズAppleを去ってる間のことは後から話に聞いた程度にしか知らないけどさ。もちろん不安はあるけど、いや、なんかそういうのも楽しそうだ。ブツブツ文句いいながらもまた「ブーン!」とか言ってるのを思い出したりするんだろうな。たまに上岡龍太郎を思い出すようなもんだ。多分。


お疲れ様でした。伝記とか買ってみようかな。