しつこいようだけどイクメンについてもう一度

ほとんどコメントもブクマもつかないこのブログに珍しくコメントが集まったので、調子に乗ってもう一度書いてみようと思う。奇しくもコメントをくれたのは子育てブログを書いている男性、ズバリ、イクメン

いや、正直イクメンでも何でもいいんですよ。ただターゲットが良くわからないとか何をコンバージョンにしてるのかとか、ユーザ層があまりにも見えてないところがお役所仕事というか報告を上げるためにやること自体が目的化してて結果を求めない感じとかにいらっとするのかもしれない。

父親を「イクメン」ともてはやす女性や出版側?、そして行政…。
自分は「イクメン」だとイキってる男性側…。
そういう意識自体がズレていて、
それこそがいろんな問題の根本であると思うのはボクだけでしょうか。

いや、だけじゃないですよ。少なくともここにおります。こちらはmasashiさん、うちより少し小さい女の子のパパ。イクメン

なんかしっくりこない理由は何なんでしょうね。国がかんでるからなのか、言葉の響きがあれなのか、あるいは何となく小手先でいなされてる感がするからなのか。んー。

と、こちらは一ヶ月違いの男の子のパパ。子供を鉄色に染めて行く過程を楽しませてもらっている、イクメン

なんとなく同じようなところに反応するんだなあと少し感心。やっぱりそうだよね、「わしら気合い入れて育児もやっとんじゃ。子育ててそんなきれいごとやあるかい、このアホンダラ」みたいなとこですかね。いや、子育てしてる父親が置いてかれてる感じなんですよ、実際。

スイーツ女子はその手の手法で間に合うかもしれないが、外で働いてるお父ちゃんにイクメンでは通じないよ。仮にターゲットが育児に積極的ではないマッチョで昔気質な男性で、育児参加を促すことがこのキャンペーンのコンバージョンなのだとしたら、まずリーチすることすらないと断言できる。仮に奥さんにリーチして「ねえあなた、最近はイクメンっつって男性の子育てが流行ってるのよ」なんて言おうもんなら「は?あほか、きもい」で終わりだ。偏見に満ちてるけど、イクメンというわけのわからない言葉よりよっぽどマシだ。

もちろん、そんな風に子育てを楽しんでる人ばかりじゃないだろうし、夫婦や家族の関係の個々の問題に踏み込むつもりなんて全然ないけれど、少なくとも僕の周りでは子供と遊ぶのが楽しくてたまらない感じの友人がたくさんいるよ。いや、やり方はそれぞれだから別にいいんだけどね。

子供の事をブログに書いたり、電車やギターや自分の好きな物を子供とわかちあったりいろんな形があるのだけど、理想像とかワークライフバランスとかの話を美談みたいにしてるのが気に入らないのかなあ。社畜になって時間を潰すのが偉いとも思わないけど、夜遅くなったり週末が潰れてしまうのも家族がいるからなんとか乗り切れてるし、「ちょ、休日出勤して家族の為とかwww マジうけるww」という意見もまっとうなんだけど、まあ仕方ない、自分に与えられた状況の中でベストを尽くすしかないじゃないか。何事においても。

なんかダイバーシティとかみんな違ってみんないいとかそんな事を繰り返す割には、家族のあり方とかについては絶対善みたいな言い方をしてるからかな。んー。あとは語感だ。なんだかしっくりこない、イクメン

ま、いわゆる形じゃないけれどワークライフバランスは大事ですよ。仕事も大事。体力的にキツイのはやっぱりきついけれど。なんしか「ちゃんと啓蒙活動してますよ」みたいな感じがわかりやすく伝わるのが嫌なんだろうな。イクメンの父ちゃんたちに「イクメンなんて呼ばれたくない」と思われているようじゃいかんですね。なんかそんなような事を思います。