twitterを企業が始めることについての所感

まったく、猫も杓子もtwitterである。新聞やニュース、ワイドショーでも取り上げられて、新規案件の打ち合わせになるとだいたい「ついったーも提案に入れときましょうか」となる。

費用はかからないし、流行りもの、てのもあるし、個人情報取らずに情報発信を個人宛にできる。いい事づくしのように響くけど本当にそうだろうか。

うちの会社でも、名言ボット的にテキストを流したり、新着のRSSがわりに流したりするようなやつをつくったりしてるけど、なんかそれも違うような気もするし、かといって有名な企業アカウントみたいにがっつり人員配置してできるかと言うとそれも難しい。

広報の人が片手間に好きな事書いてるくらいのところはそれっぽくなるけど、ま、タイムラインでのやりとりは本当に諸刃の剣。今日Ustreamで企業の中の人ミーティングやってるのをみて、本当にそう思った。みんなすごく真剣にtwitterをやっている。

ストリーミングをみながらいろんな事を考えたのだけど、まあ、がっつりと取り組んでそれで取り上げられるなんてのは本当に一部で、それは2年前くらいの企業ブログの感じによく似ている。ブログと言う体裁のものをとりあえずやってみるけど、炎上やネガティブコメントを避けるため1番安全なところだけかいつまんで行く。

面白くは無いけれど、企業の広報としては多分それで十分なんだろうな。

いいも悪いもなく、可能な範囲をキチンと伝えるのが僕の役割で、そこで何をするかとかどういう関わり方をするかなんてのは、結局やる方の覚悟と言うか本気度というか。でもまあ、twitter始めた、というのが面白がられるところはもう通り越している気がするし、多分もうすぐ当たり前の事になるんだろうな。トップページにFlash入れるのとか、拡大画像はライトボックスで見せるのと同じ位。

じゃあそこで何をするか、はまだこれから先の話なんだろうな。でも1番の障壁は、実はユーザでもクライアントでもなく、代理店や制作会社の人間なんじゃないかと思ったりもします。携帯サイトなんて操作性も悪いし、mixiの馴れ合いとかもめんどくさい、みたいな人が多いのと同じで。

だからどうしたと言われるとすごく困るのだけど、なんとなくそんな事を考えました。