【訃報】忌野清志郎、死去。さようなら、ありがとう。

心境は全然おだやかじゃないのだけど、極力冷静に書いてみようと思う。YouTubeで清志郎の姿を見ながら、ライブでみた、彼の姿を思い出しながら、結婚式の入場の時に「仕草」を流してた、その日の空気のことを思い出して。涙は止まらないのだけど。
清志郎、ありがとう。本当にありがとう。あなたがいてくれて僕は幸せだった。ご冥福をお祈りします。

以下はとても個人的な清志郎の思い出話。
ふと立ち上げたGoogle Readerでネタフルの記事が出てた。「忌野清志郎、死去」の文字。嘘だ。嘘だ。頭が真っ白になって、いろんなことを考えたり思い出したりした。癌が再発して転移して、それでもかならずまた飄々とステージに現れて、力一杯「愛し合ってるかい！」って言ってくれると思っていた。今年のフジロックにBooker T.が出るというから、絶対飛び入りで歌いにくると勝手に思っていた。でも、どうやら本当のようだった。彼はもう、この世にいない。

結局、清志郎を生で見たのは3回だけだ。'04 フジロック（最前列！）、'05/06 カウントダウンジャパン、'06 ナニワサリバンショー。後の2回は奥様も一緒だった。二人で「スローバラード」や「世界中の人に自慢したいよ」や「仕草」を聞いて泣いた。幸せだよ。何でもない、こんな暮らしを僕はとても気に入っている。

'06年のフジ、またグリーンステージで清志郎が見れることを僕ら二人はとても楽しみにしてた。それが直前で喉頭がんと発表されて急遽のキャンセルで、オアシスにあった寄せ書きに書き込んだりしたんだ。

またいつか、会えると思っていたのに、もう会えないんだなあ。大阪城ホールでやってたナニワサリバンショーは奥様の誕生日プレゼントでチケットをあげたんだったなあ。思い出なんていくらでもある。なんか、たまらんなあ。この日記を書く前からYouTubeで清志郎のビデオをクイックリストに突っ込んで端から流してる。「トランジスタラジオ」なんて流れてきた。大好きだなあ、この曲。

GWは毎年服部緑地で「春一番」てライブをやってて、清志郎も出たことがあったようだけど、今年は5月6日にハンバートとか夕凪とか押尾コータローが出るというので行こうと思っていたのだけど、三宅伸治バンドが出るというそれだけの理由で5日に行こうかと思ったりもします。前に春一番に行ったのは2005年で、そのときは高田渡がなくなった直後でしんみりした雰囲気がどこかにあったのだけど、きっと今年もそんな風になるんだろうか。いや、「こんな夜にお前に乗れないなんて」とバカみたいに歌い上げてくれたら幸せなのにな。ハンバートハンバートが「善良な市民」とか歌ったらはまりそうだけどな。「ドカドカうるさいR&Rバンド」でもいいや。悲しい気分なんかぶっ飛ばしちゃいなよ。

考えれば考えるほど、もう清志郎に会えないことを実感して、なんだかとてもやりきれない。こんな夜に、お前に乗れないなんて。
ありがとう。本当にありがとう。やっと癌との闘いが終わったんですね。お疲れさまでした。これからも僕はきっとあなたを忘れない。うまく言えないけど、そんなようなことです。