生後365日目の夜

閏年のおかげで1歳になるまで人よりも一日余計にかかって、明日366日目に娘は1歳の誕生日を迎えます。仕事終わりで奥様にメールを送ると「今日は晩酌でもしようか」と返事が返ってきた。確かにそんな気分だ。夫婦でしんみりとグラスを傾けるのも悪くない。


一年前の今頃、奥様はちょうど分娩台の上にいて、今くらい(21:00)だとちょうと陣痛の誘発剤を打とうとしていた頃だな。なんだかすごく昔の事のように思えるけれど、それがもう、というかまだ一年前の事なんだなあとすこししんみりと思い返す。


娘が生まれて365日、いろんなことがあったなあと思い返してみるけれど、手探りで二人でいろいろ話し合い、助け合い、なんとかここまでやってきたなと思います。今改めて思うのだけど、結婚、というか夫婦の関係って本当に「パートナー」というのが一番力強くて安心できるような気がします。
中高生の頃の夫婦像なんて、「いつまでも恋人みたいな」とかそんなだったような気がするけど、いやはや、恋人同士じゃ踏み込めないような血みどろの争いの中を手を取り合って歩いているような、そんな気分です。


今改めて一年を振り返って思う事は多々あるけれど、改めてこの場に記しておきたい事は3つ。

  • 分娩の立ち会いは、僕の人生で一番素敵な出来事だった。
  • 脈々と続く人類の命をつないでいく、その役割を僕も果たせたのだという思い。
  • 夫婦二人では、どこかできっと心が折れてたかもしれない。両親、家族、友人、ネットの諸々の情報や声に、心から感謝。


なんというか、子供を授かってから、僕自身本当にたくさん成長したと思います。いろんな物事がとてもリアルに感じられるようになって、社会に対する責任とか、人との関係、父親としてあるべき姿と自分とのギャップを埋めようと日々もがいている事や、ここにはかけないようなどろっとした事や恥ずかしい事、そういういろいろが僕を幾回りにも大きくしてくれたなあ、と。

自分が成長したのではなく、娘に大きくしてもらったのだなあと改めて思います。生まれてきてくれて、本当にありがとう。
明日は誕生日、何か素敵なカードでも作って贈ろうかなと思います。準備遅いけどね。なんかいい感じのものを。