とてつもない日本/麻生太郎
外務大臣時代の話がいろいろ盛り込まれた本。幹事長に再任してからも新聞でさんざん叩かれているけれど、日刊現代や朝日新聞に文句言われるくらいだからけっこう期待できるってコトなんだろう。
- 作者: 麻生太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06/10
- メディア: 新書
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内容は聞いたことのある話から、真新しい物も含め総裁選の時とかによく話していたことで、読みようによっては若い人に迎合してるような雰囲気はなきにしもあらずなのだけど、明確に他の政治家とは違うなあ、ということはよくわかる。
もちろん、曰く国民目線が大事なのではなくて、政治家はもっとマクロで国の舵取りをしないと行けないのだけど、教育や報道の中で日本はダメだとか世界から孤立してるとかそういうことばかり聞かされているけど、いや、実際に日本ってのはけっこうすごいんだなあ、というのをいろいろ思い知らされる。
ネットで色んな情報を見れるようになると、「なんだ、日本ってすごいじゃないか」と思うことは多々あって、でもそれがあまり情報として流れないというのは逆に恣意的な物を感じる訳で、愛国心は悪だという風潮があるけれど、じゃあ今やってるオリンピックとかスポーツの試合で感じる愛国心は戦争に繋がる何かなのか、とか余計なことを考えたりもするのですが。
まあ、政局で麻生氏がどう立ち回るのか、どういう位置にたどり着くのかはとても興味がありますが、なんとなく全体的に損な風にはならないのだろうな、と思ったり。まあいずれにしても、全開の石原慎太郎の本を読んだ時にも思ったけれど、政治家の人が自分の考えを本に記すというのは良いことだなあと思います。とりあえず作った感のあるホームページは美辞麗句が並べられているし、選挙前に書かれているその人の思想を見ようとしても公職選挙法的なあれでそれもままならず。
なんだかあれですね。うむ。