iPhoneを一週間使ってみて、総合篇

気がつくとこの週末「一週間使ってみた」みたいなブログが本当に多かった。いやあ、いろんな人のいろんな考察があって、加熱しているようでいてすっかりさめてしまった、みたいのもあって、まあ、人それぞれだなと思うわけです。


僕の個人的な感想としては「うむ、けっこうおもろいぞ」という感じでしょうか。買った初日はもうワクワクが止まらない感じでしたが、実際使ってみるといろいろ問題も顕在化してくるわけで。いたるところで語られているけれど、こんなところかな

  • アプリがすぐ落ちる
  • 文字入力はなかなか大変
  • Safariがすぐ落ちる
  • 写真が反対向いたりする(加速度センサーの調子が悪い?)
  • 電池の消耗が早い
  • iPod機能の操作性は単体のiPodより格段に落ちる
  • 電話かけにくい
  • メールが逐一IMAPをよみにいくので重たい

とまあ、こんなところか。

こう書くと「なんだ、つまらん買物したな」となりそうなのであれだけど、購入予定で「どうしようかな」という友達もいるのでもうちょっとちゃんと書いてみようと思う。


どこかのブログでも書いてあったし、僕が書いた「iPhoneを買う理由」にも書いたけど、日本の各キャリア、メーカーの打ち出す方向性と相容れないと思う人で、家でMacをメインに使ってる人はiPhoneを買った方が良いと思う。ワンセグ、着うた、デコメ、etc。
僕が求めていたことはもっとシンプルで、どの端末にもついているスケジュール帳をiCalGoogleカレンダーと同期したり、Macとアドレス帳を一元化して管理したり、大量のデータを扱うときは無線LANにつないだり、というようなこと。タスク、スケジュール、コンタクト。この3つを一元管理したかったのです。それだけ。


vCard形式こそとっていても各社その中身はバラバラで実際にはけっこう使いにくくて、カレンダーだってau oneみたいにGoogleカレンダー使えるサービスもあるけど、端末との連携はできていない。docomoだってGoogleと連携したとはいえ端末に検索機能を持たせただけで、土管屋になる覚悟はできていない。
なんか結局はそんなようなことです。


じゃあiPhoneでどこまでしあわせになれるかというとiCalに関してはかなりしあわせになれます。Windowsの場合どうなるか知らないけどね。職場と自宅とiPhoneで共有、はかなりしあわせです。


あと、出先でGoogleマップを使えるのもしあわせ。近くの店、とか、現在地を確認してその近辺のなにがしかを確認、とかね。昨日は出先でイデミツのガソリンスタンドを探すなんて荒技にもチャレンジ。いや、プリペイドカードに5000円くらい残ってたので、他のスタンドではなくイデミツにいきたかったのですよ。


文字入力に付いては、ブログの更新頻度が落ちたところからわかるように、なかなか大変で苦心しています。まあ、どの端末も替えてからしばらくは慣れるまで時間がかかってたからそれと同じかとも思うけど、メールは長文打たなくなったし、単純に文字入力のデバイスとして淡い期待をしてる人がいたら絶対にやめた方が良い。というか、ケータイを気に入って使ってる人には絶対に向かない端末だと思う。諸々の機能、ケータイサイトとかね。ケータイと同じ文脈で語られこそすれ、iPhoneは独自インフラのある小型パソコンなので、求めるべきものがケータイとは全然違ってしかるべきなんです。willcomもhtcもe-mobileも使ったことないけれど、使いやすさや拡張性だけで見たらきっとEMONSTERとかの方が良いんだと思う。でもまあ、Macとさくっとつながってくれることなんかはとても使いやすいし、極端に処理速度が落ちたりしつつもタッチパネルのインターフェースや各アプリは本当に使いやすい。あとは、文字入力だな、、、w


いよいよ脱獄もできるようになったみたいで、iPhone SDKの制限上できなかったことがこれでできるようになるかと言われるとそれははなはだ疑問だけれど、選択肢が増えるというのは良いことだなと思う。


結局のところ、すごく不完全で使いにくい端末で、イライラすることは本当に沢山ある。でもなんというか、わくわくも同じように大きくなるので、来年くらいにはどんなことになってるだろうかとすごく楽しみなんです。そういう感じです。


全部入りケータイのリプレイスとしてはなかなか難しいかもしれないけれど、ネット端末、メディアビューワー、コミュニケーションデバイスとしては秀逸。あとはskypeだな。うん。