送られてきた一枚の写真

8時からの打ち合わせの後に会社に戻って出先で確認した「本日中に本番機更新お願いします」なんてむちゃな仕事を片付ける。
web屋なんて基本的に分の悪い仕事だなあ。いや、何の仕事でも同じことなのかなあ。


23:30発の急行に乗り込む。奥様からは「今ようやく寝たよ」とメール。
夜が遅いことはさておき、最近は毎晩遅いうえに仕事を持ち帰るのでうちで娘と過ごせるのは朝の数分だけ。そんなもんなのかなあ。

奥様ともゆっくり話をしたりする時間も取れず、通勤時間が長いこと自体よりそういうのがストレスになる。なかなかうまくいかないな。


そんな中で昼間に奥様から送られてきた一通のメール。「お昼ご飯はおにぎり」と書かれてて写真が添付されている。データを開いてみると、顔中はおろか手やスタイまで米粒まみれの娘。


ばっちりカメラ目線で最高の笑顔、の口元はたっぷりの米粒。


さっそく待ち受けに登録、一日中眺めていました。
娘がかわいくて、というのももちろあるわけですが、単にオモローだからとかそんな理由にしてもそれを送ってくれる奥様、米粒まみれのくせに笑顔満点の娘のその心意気が嬉しいわけです。


子供が出来てから仕事に対する意識は本当に変わって、やっぱり「家族を支える」てな風に思うようになりましたね。
仕事自体も責任範囲が広がるとしんどくなるけどやりがいもあって奥様も理解してくれるからそのことをとやかくいわない。
少なくとも僕にたいしては。


あー、いや、そういう事が書きたかったんじゃないぞ、何だっけ。
そうだ、携帯ってすごいなって話だ。


かつて様々な工業製品がやってきたのと同じように、携帯電話は僕らの生活をドラスティックに変えてしまったなと思うのです。良くも悪くも人のコミュニケーションの形みたいなものを。
世界中のどこにいても多くの人が携帯をさわっていて、何だか改めて考えるとおかしな感じです。


それ自体がどうこうではなくて、例えば娘の写真や動画をパッと撮ってサッと送って、共有して分かち合うことが出来るんだものな。



ケータイやネットや、そういう大人向きのメディアとどう向き合うか、それを娘に伝えるのはまだ少し先の話だけれども、今日も23:00までの残業を乗り切れたのも、半分くらいは写真のおかげ。
よりによって携帯サイトの企画提案、なんて打ち合わせにいってたのだけど、やっぱり携帯ってすごいメディアだなと思いました。


それにしても携帯で長文うつの、しんどいなあ。
でも、iPhonebluetoothキーボードで電車でタイピングしてたらやっぱり変態扱いされるだろうな。ははは。