村上春樹:東京奇譚集

引っ越しの日、河内長野について最初に向かったのは駅の中にある天牛書店。南大阪では駅の中なんかによくある本屋で、昔は長野の駅の中二階と二階2つ店舗があったけど、今は昔レコード屋があった場所と元の場所とで碗フロアに収まっている。昔から良く本を買ってた、まあ、普通の本屋です。


本当は難波の旭屋とか大きいところでゆっくり探したかったのだけど、引っ越しやが新居にくるのに間に合わせたいのもあったので、とりあえず旭屋は諦める。
結局は「なんだかすごい本」が読みたいのではなく、通勤の時間を有効に使いたいから本が欲しかったので、品揃え云々は別に問題じゃなかったわけです。

それで選んだのが村上春樹東京奇譚集という短編集。聞いたことのないタイトル、比較的最近の出版のよう。全然知らない、なんてのも、長いこと読書から離れてたよなあと改めて思ったりするのです。
村上春樹は長編はほとんど読んでいて、まあ、好きな作家の一人です。こんな描き方をするとあれですが、大好き、なのです。はい。


長編は、スプートニクの恋人当たりまでは良かったなと思うけど、やっぱり「ねじ巻き鳥クロニクル」と「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」が僕の中では最高傑作。


まあ、その話はよしとして。


奇譚集というタイトルにもある通り少し変わった話、という感じで、内容的には「村上春樹の短編」らしい展開と結末。こういうのって、偉大なるマンネリみたいなもので、洋食屋のハンバーグや吉本新喜劇なんかと一緒で、なんていうか、「村上春樹的であること」にすごく満足するわけです。よくも悪くも。
でもまあ、久しぶりの読書で、村上さんの文体や言い回しや、そういうのがけっこうすんなり入ってきて、やっぱり本を読むのって面白いよなあ、と思います。


子供がいて、通勤の時間がほとんどないとさすがに余り読書の時間ってとれなかったのだけど、いや、それも結局は自分へのいいわけなのかな。いや、なんにしても、久しぶりにちゃんと本を読みました。
先日友人に借りた「サウスバウンド」も面白かったですけどね。「読ませる」本ってのは、さくさくっと読めて、どんどん進んでしまうので読んでてなかなか楽しい。


読書ログをつけていくにあたって、アフィリエイトとか組込もうとかと思ったけど、めんどくさくなってきたので単純にログだけにすることにしました。どうなんだろう、ちりも積もれば馬鹿にならなくなるのかなあ。まあ、いいけど。