娘との文通

どのくらい続くか微妙、というか継続的な企画なのかはよくわからないけど、娘と文通をしてる。してるって言っていいのかな。手紙をもらったので返事を書いたよ、の方がいいのか。まあ、そんな感じ。

月曜、「お父ちゃんにお手紙書くの!」とぬり絵したやつを封筒にいれ、封筒には文字らしきものとシールの切手を貼って、「玄関のじゃなくて、外の赤いポストにいれる!」と言い張って、そうなるとごっこ遊びもへったくれもないので母ちゃんが空いた段ボールでポストを作った。これにいれておけばお父ちゃんから返事がくるかな?だって。かわいいな。


文字で書いてもわからんので、ノートを破って家族の似顔絵を描いて、夜の内に封筒にいれてポストに投函。朝は娘が起きる前に出勤したけれど「お父ちゃんから手紙来てるかな」と楽しみにポストを開けて(ちゃんと裏側にドアがついてる) 手紙を見つけては大喜びだったらしい。


ここまでは何だかあったかい話なんだけど、我が娘ながらすごいなと思うのはここから。封筒の真ん中に娘の名前を描いておいたのだけど、彼女の認識としてはそこは誰の手紙かを描いているべきところで、自分の名前があってびっくりしたらしい。ん?自分の名前?

奥様が言うには、数字はもうほぼ文字として認識してて、ひらがなもいくつか覚えてると言う。なんと。Macのキーボードとかをみて、自分の名前の文字がどれかと聞いて来たりしてたけど、そこはもう完全に覚えてるらしい。すげえ。改めて教えたり教育教材みたいの使ったりもしてないのにね。


それからまた返事を書いてくれてポストに入れた娘、ちょっとしてから扉を開けて「まだ郵便屋さん来てないよ。お父ちゃんの会社に届いてないみたい」とか言うらしい。よくよく聞いてみると、Eメールを送信ボックスにいれるが如く、ポストに入れておくと勝手に送信してくれるものと思ってるらしい。あれかな、「今お母ちゃんにメール送ってるんだよ」とか言うからそう言うもんだと思ってるんだろうか。

いずれにしても母ちゃんも日本の郵便制度も、物質転送を可能にしたり数分おきに郵便をピックアップしてリアルタイムに届けたりはしてくれないのだ、と言う事を娘に説いたらしい奥様もなんかすごいな。うむ。

ちなみにポストを作る時もちゃんと自分のアイデアがあったらしく、段ボールの切れ端に書いてある枠で囲まれた「MADE IN JAPAN」の文字を切り抜いて、ポストの真ん中に貼り付けていた。切れ端を母ちゃんが片付けようとすると「だめ、それ使うの」と制止するくらいなので、なんかきっと日本製にかける並々ならぬ想いがあったんだろうな。


とまあ、工作やお絵かきは大好きなようです。それすなわちデザイナーになるだとか絵描きになるだとかなんて思わないし(むしろデザイナーにはなって欲しくないな) 一方でiPhone使いこなしてて、遊びに来た僕の友達におすすめのゲームを教えるくらいの事はするのだけど、まあいずれにしても何かを作るとか伝えるとか、そういうのが好きでいてくれるというのは嬉しい事だなと思うのです。

思ったより長い話になったな。今日いれてきた手紙、喜んでくれたら嬉しいな。うむ。