TRON LEGACY (例によってネタバレ含む)
見てきました。奥様にいろいろ押し付けて。ありがとう。お土産にハーゲンダッツ買ってきました。
えとね、ざくっとした感想としては、前作というかオリジナルの方を見たわけではないのでそこまで内容を理解できたかとか、登場人物に感慨深いものがあったりとか「ほほう、ここでそれが」とかなかったけど、でもまあそれでも面白かったし、いや、正直ストーリーとか作り込みとか話の深さみたいなものはそんなにで、アバターが「つまりポカホンタスみたいなもんか」と言われてたのと同じで、どうもピンと来ないし目新しさもない。スターウォーズやマトリックスみたいな話の深い感じや完全に出来上がってる世界観みたいのもない。トリロジーとかそんなのと比べるのはおかしいかもしれないけれど、たとえばフィフスエレメントなんかはちゃんとがっつり物語が出来上がってたしなあ、とか。
▼これは旧作
でも、映像がきれいなのとか、出て来るアイテムがかっこいいのとか、シーンを切り取って「ほえ〜」となるのはなかなかのもので、しかも全編にちりばめられてる音楽がダフトパンクできもちいい。そもそもトロンの登場人物自体が全体的にダフトパンクっぽいという意見はさておき、本人たちもDJ役で登場してて面白い。サントラ買おうかな。
トータルで考えて、それほどすごいのかと言われると正直なところ一番すごいのはプロモーションで、アバターはtwitterでも「すごい、みておけ」みたいな感じで拡散して行ったけど、トロンはそんな感じもまだない。実際、面白いけどこれはぜひ、かというと少し疑問。いや、面白かったよ、うん。好きだったけどね。でも細かい部分の作り込みとか世界観とか、そういうのがいちいちマトリックスってすごかったなあとかを思い出すのです。ううむ。
あと、あれね、近代的なシーンのインテリアでイームズのラウンジチェアとかミースのバルセロナとかカスティリオーニのアルコとか使ってたけど、結局その辺の年代が一番かっこいいものを作ってたということなんだろうなあ。残念にすら思いました。そうじゃねえだろ、ってねえ。永沢さんがいうように、時の洗練を受けていないものに時間を費やす必要なんてないのかもしれません。
まあとにかく、3Dで、できればIMAXでたのしむエンターテインメントとしては十分面白かったですよ。CGとダフトパンクを楽しむ映画です。あ、あと全編通して僕が良かったなと思うのは、アメリカの娯楽作品らしいチープさも逆に好きだったし、そのくせ恋愛的な要素はなくて、キスシーンが一つもなかったというのは良かったなと思います。うん。