2010 今年のウェブ周りの僕的3大ニュース

今年もいろんな事がありましたね。まだ2週間ちょっとありますが、今年はとにかくソーシャルがガツガツきてた印象ですね。TwittermixiYouTube

mixi自体は前からマンモスSNSとして機能してたけど、mixiチェックや、イイネのソーシャル化とか、ブログ中心からゲームに行ってソーシャルに進んで、と舵を切ってきたなあと。サイトにも呟くとかイイねとか、更にはEvernoteに追加ボタンまで見かけるようになってきたし、載ってないないページみるとコピペするのめんどくさいなあと思うくらいで。URLだけじゃなくてタイトルもとって来いよ!とかw

そんな中でも特にインパクト強かったのがこの3つ。個別に日記も書いたけど。

直近のが多いのはインパクトというより単純に僕の記憶にあるからだけかもしれないけど。はは。

尖閣ビデオYouTubeで公開

政治的な事や内容のいかんは、それはそれでいろいろあるけれど一旦ここでは置いといて、この動画がYouTubeに流れた意義みたいなものを。単に既存マスコミが見放されたとか、朝日の記者がTwitterで「リークするならマスコミに!」ってつぶやいてたのとか、まあそういう話でマスコミもあれだねえ、くらいの事かと思ってたら、CNNに送ったけれど公開されないからYouTubeに上げたという事に。これ、CNN的にはえらい事になってるだろうな。

結局、テレビや新聞は時間や紙面やスポンサーの都合もあって、それを編集権という形で表したり、もちろんその編集するという事は大事な事なのだけど、ネットで玉石混交ながらも数多の情報が流れるとその編集なら裏側を読み取る様になってくるわけで、それはまあ北京オリンピックの時の聖火リレーとかでもはっきりしてたけど、編集されない生の情報を消費者が受け取って判断するというようなそんな時代なんだなあと感じたわけです。

こうなるとあれを国会で見て「コツンと当たったような感じ」と言ってた人はどうなるかと思うけれど、まあそれはそれで何事も無かったように生き延びて行くんだろうな。その辺の影響力の小さもネットなんだな。テレビで連日漢字が読めないと放送されるとそれが世論のような感じになるけれど。でもね、やっぱり編集されない情報が大量に出回ることには不安はあるんですよ。みんながみんなブログみたいのを読みたいわけじゃない。もちろんブログにもまともなの、というかきちんとしてるのとか、メディアサイトの中で更新されてる権威付けされたようなのもあって、一概にどれがどうというのではないけれど。いろんな情報がダイレクトに荒削りのまま届くのと、編集された状態でやってくるのと、両方あるのが面白いんだけれどね。ふむ。

ワールドカップの開催地発表がテレビで流れずネットでストリーミングのみ

テレビでみようと思ってたら会場側の時間が押したのもあるけれど、それではこの辺で、とスポーツニュースが放送終了慌ててネットにつないだらFIFAのサイトでストリーミング配信。なんだ、誰も興味無いのか、と思ってたらタイムラインは「ロシア!」とかなんとかそんなので溢れてる。

まあ、日本人自体の興味も低かっただろうことは想像できるし、どうせ無理だろう的な雰囲気もあったので仕方ないのだろうけど、それでも第三国の話ではなくて自国でやるかやらんかというレベルで放送しないんだもんなあ。ワールドカップでひとしきり盛り上がったその年に。あの時も深夜に残業でタクシー乗って帰ってテレビつけて、それでもタイムラインは大盛り上がりだったなあなんて思い出す。

トルネがアップデートでテレビの横にタイムライン表示できるようになったけど、まあ、Twitterが全てとは思わないけど、テレビではニーズに追いつかなくなってきてるのは確かで、しかもリアルタイムといえばテレビなんだけど、そのリアルタイムをつないで共感できるのはやはりネットで、さらにアーカイブしていつでも好きな時に、となるともうネットの方が便利だし、ニコ動に至ってはアーカイブでもその時の感情やツッコミを共有できる。むむー、つながる事と、共有する事。全く。

宇多田ヒカルのライブUstream放送で同時視聴者数9万人越え

極め付けはこれだなあ。完全にビジネスタイムだったけど東京出張のおかげで帰りの新幹線でがっつり見れた。おかしなもので、こんどはこんな風にテレビではやらないけどネットで配信みたいになってきて、録画できないゆえに「明日だれそれのUSTあるから早く帰ろう」とかそんな風になってきてる。

USTも、録画するものしないものがあって、だいたい「おお、見たい!」てのは録画してないことが多くて、そのへんは結構いろいろだなあなんて思ってみてるけれど。おもしろがってみてるけど、画像の荒いのや通信が途切れるのや、そういう感じも含めて「完璧じゃないけれど生の情報」のリアルタイム感とかそういうのを楽しむのがネットの役割ってなってくるんだろうな。



さて、ウェブ屋はこれからどうするべきだろうか。今、そんなようなコンセプチュアルな企画を出してるのがあって、こんな風なややこしいことをややこしく「インターネットって何?」みたいに考えてまとめて、それがうまくいったらちょっと面白いものが作れそうだ、みたいな良くわからない企画を考えてたりするのでその過程でこんなことをずっと考えています。インターネットおもろいね。つながることと分かち合うこと。多分その感じが今年の空気なんじゃないかなあと思ったりしてね。