iOS4.2アップデートとAirPlayの記事を見て思うこと

長い日記をがんばって書いていたのだけど、iPhoneはてなtouchという日記用アプリが無惨に落ちて記事が消えてしまい、でもまあ書いたことで自分の中ですっきりしたけどまあいいかと思ったのだけど「読みたい。書いたら焼き鳥おごるから」という人と「読みたい。書いたらiPadおごるから」という人が現れたので書いてみようと思う。そんなたいしたことじゃないけど。

結局のところ、その辺のニュースを見てて気になったのは、「再生するデータはどこにあるべきなのか」ということ。これね、気になる。

順番に行くと、まずApple TVが発売された。アメリカでは日本より早くて、コンテンツもまあ充実してたのだけど、それまで据え置き用iPodとして活用されてたApple TVがストリーミング専用になって、中にデータを持てなくなってしまった。160GBあったストレージは8GBのキャッシュ用になって、アーリーアダプターの物好きの人たち(これだけ日本で品切れ続出のApple TVはジョブズ閣下に「One More hobby」として紹介されているくらいなのだ)はほぼUSBにHDDつないで映画のファイルをぶち込んでただろうから、その落差たるやかなりのもの。僕自身もこう書いてる。

新型は発売見込みもなく、ストリーミングならサーバ用にマシンを一台常時起動しないといけないという大きな問題があるのでどうしたものかと悩んでいる。

Apple TVについて

ストレージが取り除かれたApple TVは、ストリーミングで映画を見るか、YouTube見るか、音楽をiTunesからストリーミングするか、というような使い道に限定されることになった(いまのところ)。これって同期の手間が省けていいのかもとおもうけれど、いや、常時Macを起動させておかなきゃならないって、けっこうめんどくさくないか?と思うのですよ。iPhoneiPadユーザは、長らく使っているとみな同じところにたどりつく。「家でMac立ち上げることってほとんどなくなったよね」とかなんとか。一人暮らしとか自宅作業してるとか、いろんな状況はあるだろうけど、実際うちの奥様なんかもiPhoneにしてからMacでネット見る機会がかなり減った。そのくらいiPhoneは画期的だった。それが、また、iTunesのために、Macを立ち上げるか、といわれると「え〜、めんどくさい、、、」だろうね。常時起動させておくにしても。

AirPlayについて

そしてその次にiOSの4.2でAirPlayが追加された。これね、正直AirTunesが名前替わって動画もできるよ、くらいにしか思ってなかったのだけど、このビデオを見て考え方が変わった。


いやあ、これ、すごいよ!!コンテンツの楽しみ方がまるっきり変わるし、写真とかiPhoneでちょっと撮った短い動画とか、どの辺まで行くか分からないけどさらっとテレビで見れる。対応機器が少ないとかはまあまだこれからどうにでもなるだろうけど、いや、これは、、、

ん?でも待てよ、iPhoneの中の音楽を、家で、ステレオから鳴らすって、そんなシーンがどれだけある?Remote.appでiTunesの中から鳴らせばいいんじゃないの?さっき書いたみたいにMacを立ち上げるのがめんどくさいか?うむ、めんどくさいのは事実だけど、いや、iPhoneのバッテリーはそこまで元気じゃない。まして、HDの映画を丸まるそのままiPhoneのなかから再生させるとか、さて、二時間もバッテリー持つのでしょうか。ふむ、無理だよな。無理。じゃあケーブル繋いでみるかというと、いや、見ないだろそれ。

そんなことを考えると、映像のアウトプットがApple TVであるとして、旧型からの流れで、映像ソースのインプットがApple TV → iTunesiPhone、となってきてて、それは僕が見る限りよけいに使いにくくなってるような印象を受ける。もちろん、さっきのビデオみたいに、音楽をかけるとかちょっと写真を大きい画面でみるなら良いけど、そもそもiPadiPhoneも容量なんてへみたいなもので、容量が足りないからとiPhoneiPodを併用してる人を何人も知っている。昨日だってピチカートファイブが聞きたくなったけどiPhoneには一曲しか入ってなくて(ちなみに「東京の合唱」でしたよ)ちがうんだよなあ、となったばかり。iPhoneには、プレイリストとか作って、選んでいれてる。もちろん全部入る人もいるだろうけれど。

と、ここまでの内容をまとめると

となると、ここに求められるソリューションはビートルズの発表に流れてしまった噂の「iTunesクラウド」になるんじゃないのかな、と。iOS4.2で「iPhoneを探す」アプリがMobileMe特典じゃなくなって、おい、MobielMeの年会費はどこに行くんだ!と憤った既存ユーザも多いと思うけど、iTunesクラウドが「アップロード10GBまでは無料アカウントで可能、MobileMe会員は無制限で可能」とかになってくれたら、これ、アツい。まあ、無理だろうな。でも、何かを常時起動させておく必要もなく、電源も確保できて心配しなくてもいい、となるとやっぱそのへんか。

iTunesサーバについて

が、DLNAとかの流れを見てると、やっぱり家庭内にサーバもってというのがデジタルコンテンツを楽しもうと思うと当然の流れになってきてて、そうなってくると気になるのはやっぱりサードパーティiTunesサーバをApple TVから直接読めたら良いのに、みたいなことなんだけど、それもやっぱりNASを読みに行く為にiTunesを立ち上げておかなきゃ行けない。データがローカルかNASかというだけで、さっき書いた通りiTunesを読みに行くことは変わりない。いや、実はそうじゃなくてもApple製品にも同じようなものがあって、実はそこがとてもきになってる。回りくどいけど最初からそう書いておけという話なんだけど。

つまり、残されたサプライズは、やっぱりこのへんだろう、と。

  • 他社NASにはあるのに、なぜTime CapsuleにはiTunesサーバ、iPhotoサーバ機能がないのか
  • サーバと言えばMac mini serverってなんだったのか

前者については、この辺が気になる。

Mac OS X LeopardまたはSnow Leopardを搭載したMacを使うMobileMeメンバーなら、そんなときも安心です2。インターネットを経由して、Time Capsuleのハードディスクに入っているファイルすべてにアクセスできます。

MobileMeメンバーのみ、外部から、アクセス。同じようなことにならんのかな、これ。

そして後者。Snow Leopard Serverを搭載して、ちゃんとサーバとして扱えて、他社製品では2万とかのNASでも実現してるiTunesサーバをなぜか搭載してなくて、でもHDMIポートを搭載してるMac mini server。おい、お前はどこに向かってる。リストア用のDVDをつけておきながら、ドライブのついてないMac mini server。映像出力はMini DisplayPortとHDMI。むむ、おい、お前もしかして、、、と思うけど、冷静に考えてMac mini serverとApple TVの組み合わせはないよね。だってHDDが500GB x 2で94,800円やで。いやあ、ない。

MacBook AirでHDDも光学ドライブもなくなって、Apple TVもHDDをはずした。でもね、ストレージが不要になったわけじゃない。音楽、写真、そして映画。絶対的にストレージは必要で、なんとかの法則でその必要な量も飛躍的に伸びている。そしてAppleが提供してるストレージのソリューションは、Time Capsuleと、Mac mini serverと、iDisk。となると、まあ今のところはTime Capsule2とかが出て、iTunesサーバ機能搭載でってのが一番現実的なんじゃないのかな。どうか僕が引っ越す来月までに、何かの結論が出ていますように。iDiskも、クソ重たい同期がきちんと動く日が来ますように。

でもなあ、Mac mini server、あやしいなあ、、、。


そして最後にずっと気になってることがあったのだけど、「Simpify Mediaはどこへ行ったのか」ということ。初期からiPhone使ってる人はかなりお世話に鳴ったと思うこのアプリ、なんかあるんだろうかと今とても気になってるけど、GoogleiTunes対抗の為に買収したんだったね。逆だと思ってた。Appleが買収して、「おまえ、もういいよ。後はやっとく」みたいなことなら楽しかったのにね。個人的に、iTunes <-> Simplify Media <-> Apple TV、になるとアツかったのだけどね。むりか、、、でもまあ、lala買収から1年。Appleからのクリスマスプレゼント、みたいのが届くには良い季節だ。


てことで、もう寝ます。繰り返しますが、どうか、引っ越して必要なネットワーク機器を買いそろえるまでに、ステキなニュースが、やってきますように。では、おやすみなさい。じゃーね。