さみしそうなお姉ちゃん

予想していた事だけど、お姉ちゃんはとてもさみしそうだ。朝から晩までベッタリと一緒に過ごしているけど、ふと辛そうな表情をしている。小さいながらもいろんな事考えていろんなストレスをためてるんだろう。

妊娠してから一年近く、お母ちゃんは前みたいに遊んでくれないしお父ちゃんもよく怒る。抱きつこうもんなら引はがされるし冷静に考えなくても楽しくないだろう。

出産前後ではお母ちゃんに会えなくなるし、産後も分娩室には子供は入れなくてお母ちゃんに会えたのも少しだけ。そりゃあ楽しくもないだろう。娘の子育てもここからが本番だ。何だかいろんな事を考えるし、あまり読んで来なかったマニュアルや育児書でも買おうかなんて考えたりする。

僕ら夫婦としては娘の負荷が大きくならないようにしたいと思うし、「お姉ちゃんなんだから」とかじゃなくて甘えたい事はいくらでもあると思う。お姉ちゃんだから甘えたいんだ。そりゃそうだよ。

だけど僕らの意に反して周りは「お姉ちゃんだからしっかりしなきゃ」とか「弟が出来て嬉しいね」と言うけれど、本人を見る限り全然そんな事はない。むしろ傷付いている事のほうが多いような気がするなあ。2人目が出来たらそんなもんよという意見もあるだろうし、1人目は実験台みたいなもんだという意見もわかる。過度の期待を背負わされる1人目、適当にされつつ甘やかされる2人目。自分も2人目だから何となくでもよくわかる。とにかく、良くも悪くも娘をスポイルしないようにはしたいのだ。娘は僕の天使だ。全力で守らなきゃいけない。


弟の話をしてもつまらなそうだし、生まれる前にお母ちゃんのお腹に「早く出ておいで〜」とほほえましく話しかけてたのも、なんかそんな絵をどこかで期待してたのが伝わってたからだろうし、同い年くらいの友達ならまだしも一緒に遊んだり出来ない小さな弟の出現を歓迎してる節はほとんど見当たらない。んー。

揺るがない自己愛を育てるべく、三年間かなりたっぷり愛情を注いできたつもりなので、そんなに簡単に関係性が崩れるとは思っていないけれど、でもまあ、必要とされるとか愛されてるとかそういう事にはすごく敏感だ。


お腹の中にいる時も、出てきてからも、弟君には申し訳ないくらい娘に気を配るようにしてるから、それはそれで良く無いんだろうなと思ったりもするのだけれどね。まあいずれにしても、奥様が入院しててしかも普段の生活の場所では無いところで寝起きしてる状況から早く戻らないといけないなと考えています。まだ一ヶ月半先の話だけれど。

そして大阪に戻ってからも早く自分たちの住処を探さないとなあ。きちんと腰を据えて、子供を育てて自分たちも生活の基盤を作るためにも。前に見に行った吹田の物件がまだずっと残ってるのが気になる。五階建ての四階、エレベーターなしやけど。むむー。


いずれにしても、僕が磐田にいるのはあと4日。なるべくたくさん娘と過ごす様にしたいものです。