D +3、男の子無事に出産

朝連絡したら陣痛が明け方から始まってるという。駆けつけてみるともう5分くらいの間隔で陣痛が来てて、夕方までには生まれるんじゃないかな、と。そしたら昼食が出て来たあたりから間隔が短くなって強さもきつく、内診したら子宮口も9cm開いてるということで分娩室へ。分娩室へ移動してからはあっという間、産むときの苦しさは同じとはいえ、前回よりずいぶん短時間で誕生。

8月10日 13:19、3,760gで無事に出産。いや〜、やっぱりいざ産まれるとほっとした。

産後の母子とも状態は良好。体重は4kg越えかと言われたけれど体の大きさと合わせて胎盤もかなり立派で、その辺がけっこう割食ってたのかなと。大きいと母体への負荷も大きいかと心配したけどなんとかその辺も大丈夫。もちろんお母ちゃんはくたくただけど、でもまあふつうそんなもん、の範囲なんだろうか。

親に電話して、会社に電話して、「出産なう」なんてつぶやいてみる。各方面からたくさんお祝いの言葉をいただき、本当に感謝感謝です。分かっているつもりでいても、それでもやっぱりたくさんの人に支えられて励まされて日々生きているのだと実感します。帰ってきてメールボックスがあふれてるからと受信した会社のメールは二日で300通。いや、それはそれでプレッシャーなんだけど、それを引き継いで「まかしとけ」と言ってこなしてくれてる社内の同僚にも本当に感謝です。今がっつり繁忙期だからなあ、、、

出産した聖隷病院のこと

出産した聖隷病院はホスピタリティで有名と言われている病院で、NICUが充実していて静岡ではトップクラスのバックアップ体制ということで、基本的には全面的に先生にお任せしていました。先生方の人当たりもよく、本当に親身に接していただいて二度目とはいえいろいろ出てくる不安にも丁寧に対処していただいて本当に助かりました。
一番うれしかったことは、担当の先生が冗談まじりに話してくれたりしたことで、いや、出産とか予定日過ぎてとか、考えだすと本当に心配できりがなくて思い詰めたりもしそうになるところですが、月曜日に診察に行って大きいのも心配だから促進剤をうった方がいいかと考えてると相談したときも「じゃあ、入院しますか、ははは。僕も昨日カルテ見て入院して促進剤うった方がいいかなと思ってたんですよ。意見が合いますね、ははは」なんて気軽に言ってくれて、でも冷静に考えたら日曜日にちゃんとチェックしていてくれて、宿直だか出勤だかだったのかもしれないけれど、なんかそういう簡単なところでやっぱり信頼って出てくるもんだなあ、と。命を生み出す現場は本当に張りつめた真剣勝負で、冗談とかしょうもないことでも言ってないとおかしくなってしまいそうなくらい。もちろん出産する本人はそれどころじゃないかもしれないけれど、周りがテンパッちゃうと無駄に本人も緊張するだろうからね。陣痛の合間もずっとくだらないことばっかり話してました。

病院はというと、施設は増築の繰り返しで入り組んでるし、陣痛室も分娩室もカーテンで区切ってるだけでとなりの声も丸聞こえ。だけどいざとなるとそれどころじゃないし、個室じゃなくてつながってるが故に助産師の先生も頻繁に見に来てくれてやっぱり心強い。結局、ハコじゃなくて人なんですよ。どれだけ医療が進んで促進剤を投与しても、産むのも人ならそれを支えたり取り上げたりするのも人の手。そういうことがきちんと出来ているからこちらも必然的に全幅の信頼を預けられる。すばらしい病院でした。

名前のことはまた改めて書きます。

息子が産まれた日の空。大きくなったら見せてあげよう。君が世界に祝福を受けた日、空がとてもきれいだったと教えてあげよう。
息子が産まれた日の空


息子よ、産まれてきてくれてありがとう。
お母ちゃん、本当におつかれさま。前回より早かったとはいえ、十分大変だったと思います。今日はゆっくり休んで、明日からまた一緒に戦おう。
じいちゃん、ばあちゃん、そして僕のじいちゃんばあちゃん、奥様のじいちゃんばあちゃん。また一つ、授かった命をつなぎました。僕を、そして奥様をこの世に生み出してくれてありがとう。じいちゃんばあちゃんのこれまでのすべての努力が、僕たちを、そして新しい命を出会わせてくれました。生きていることは本当にすばらしい、本当にありがたい。これからも長生きしてください。面と向かっては照れくさいのでなかなか言わないけど、こんな機会にでも改めて。

そして実はだれよりも、本当は寂しくて甘えたくて辛かった娘ちゃん、ありがとう!!お父ちゃんとお母ちゃんの愛情を独り占め出来た時間は残念ながらもう終わってしまったけれど、お父ちゃんもお母ちゃんも、娘ちゃんのことを本当に愛しているよ。分娩室には子供は入れなくて、ずっと控え室で待っていたのに大好きなお母ちゃんに会えたのは本当に少しだけで残念だったけど、また明日もお母ちゃんと赤ちゃんに会いにいこうね。

お母ちゃんの車いすを一生懸命押してくれてありがとう。お母ちゃん喜んでたよ。



ということで、これから新しい生活が始まります。今週いっぱいは入院して、大阪に帰ってくるのは今のところまだ1ヶ月以上先だけれど。いやはや、これからもっと大変になるぞ〜。