フジロックとTwitterとインターネット

今日でフジロックも終わり。もちろん朝までやってるので現地の人はまだまだおわらんよ、的に楽しんでるんだと思うけど。ま、人の話を見てて悔しいとか羨ましいとかそういうのはたくさんあったけど、今回はけっこう冷めた感じで外から眺めていました。そうはみえない?いやいや。

iPhoneフジロック

去年行った時はソフトバンクが恐ろしく圏外で、会場入り口付近のオアシスとグリーンステージ手前側くらいしか電波が届かなかったのだけど、孫さんの「やりましょう」で電波が強化されて、Twitterやfoursqureや、まあ去年だってあっただろうし皆がソフトバンクって分けでもないのだろうけど、僕がフォローしててフジロック行ってる人はたいがいiPhone持ちの人なので、多分会場ではけっこうiPhoneの人がちらほらいるってことになってたんじゃないのかな。

まあ、野外イベントにはかなり不向きな端末ではあるけれど、それでも実感として「全然ソフトバンクだめ」と去年思ってたけど、参加してる人のつぶやきを見てる限り全然そんなこともなかったなあ、と。そんな中でこんなのもあった。

不思議と言われない様に頑張ります。RT @t_ita すげえ。RT公約はたせた。 RT @fujirockers: フジロック会場では、#docomo が繋がらなくて、#softbank がつながるという世にも不思議な状況

いやはや。03年、初めて行ったときはauが全然だめだった。そして去年までソフトバンクがだめだった。当たり前のことだけど、あんなに山奥であんなにどでかい会場で、ちゃんと電波がつながるってステキだ。うむ。

Twitterフジロック

そしてtwitter

2006年7月から始まったTwitterのサービスは、2007年3月に米国で開催されたイベントSouth by Southwest (SXSW) でブログ関連の賞を受賞したことで一躍注目を集めるようになった。

アメリカのsxswで有名になったサービスなのだから、音楽イベントと相性がいいのは当たり前のことなんだけど「今から苗場むかう」とか「苗場なう」とか、今どこで何を見ててどうだとか、そういうのがだらだらと書き込まれていてみてるだけである程度会場の雰囲気がわかる。くやしいくらい。SXSWは音楽だけでなくもっと幅広いイベントらしいけど、複数の会場でやっててその情報をネットでリアルタイムに共有して、自分の知らない音楽も含めていろんな出会いがあるのが楽しい、となるとそりゃ相性はいいよなあ、と思ったり。

ま、僕も去年のフジに行って、その時にフジロックのことを書いてる人を大量にフォローしたりしたので、そりゃまあTLがフジロック一色になるのも当然と言えば当然なんだけど、普段から「05年の誰それのライブの時」みたいな話をしても乗っかってくる人も多かったりとか、なんか自分のTLはそんな感じになるなあなんて思ったり。

twitter関連の企画を考えたりもするけれど、参加者が会場でその内容についてtwitterでやりとりするようになる、というのはちょっとやそっとで出来ることじゃない。ハッシュタグの共通認識みたいのもそうだし、#fujirockと#frfが混在してたり、オフィシャルだったかorgだったかが #frf_wht みたいなステージ別のタグも出てたりして、それを分かってみてるとちゃんと自分の欲しい情報が手に入るという状態。これって本当にすごいなあ。10万人からの参加者がいて、そのうちどのくらいが現地でtwitterしてるのかなんてわからないけど、でもまあかなりの人が使ってることは前述のハッシュタグをみてても分かる。

会場情報、アナウンス、フードやライブの紹介を流す公式と、ライブレポートをどんどん更新して行く公式ファンサイト。どんなとこでもそうなんだけど、結局は中の人がどれだけ真剣に情報を流して行くかというところにあって、公式で17,000人、ファンサイトが5,700人にフォローされてるので、まあ会場にいる人は必然的にその情報を見ている。あれだけ広い会場で本当に必要な情報が参加に届くとはとても思えないし、そういう意味ではtwitterで情報をちゃんと流してるってすごいことだなあと思ったり。結局オフィシャルなtwitterアカウントは中の人なんだな。それを実感する機会も最近多々ある。

Webとイベント

ということで、twitterを使ってリアルイベントを動かそうということはこれからも沢山あるだろうなと思う。会社説明会はないとしても、学校のオープンキャンパスや学園祭、小さなイベントから映画祭みたいなものまで。「twitterで何かやろう」までは簡単だけど、その先と、それがユーザのニーズにちゃんと届くかどうかはまた別の問題だな。フジロックは結局山奥の過酷なところでやってて、今年もけっこう雨がすごかったみたいだけど、必然的に平均年齢も高いし大人の対応的なこともあるけれど、高校生や中学生じゃそうはいかないだろうなと思ったりとか。

でも、「こっちでこんなのやってるよ」とかの情報を、タグでまとめてくくって参加者がゆるく共有できているというのはすごいことだなと思いますよ。本当に。Ustream見ながらみんなでちゃちゃ入れてるのとはまた違った感じで、リアルにその場にいながらインターネット経由で横につながってる、というかなんというか。いや、もちろん人のつぶやき見てると「ライブ中にそんなにつぶやいてどうする?」と思うことは多々あるし、ライブ見ながら携帯触ってる人がたくさんいるとかなんだか気持ち悪いと思うけれども。でもまあ、グリーンステージで2万もの人間がいたら、そりゃあリアルタイムで100や200くらいのつぶやきなんて一瞬で集まるんだろうな。

ん〜。「twitterでなんかやりましょう」って、言うのは簡単だしやるのも簡単だけど、実際ちゃんとやるのは本当に大変なことだ。なんだかなあ。