GW、京都

京都へ。夫婦とも京都の大学を出てるのでやはり京都は今でも特別な街。細かい用事がいくつかあったので、二人目が産まれる前にと阪急に乗っておでかけ。娘は梅田のホームで「阪急電車いっぱいや!」となぜだか電車でテンションあがりまくり。

それほどあっちこっち行くわけでも、目玉の観光地みたいなところに行くわけでもないけど歩くとそれなりの距離を移動するので河原町で市バスの一日乗車券をゲット。昔は700円くらいだった気がするけど500円になっててとてもお得。実際バスにのったのは4回とかだけど、それでも十分元が取れている。素敵。

efishへ

わざわざ言うまでもないような京都お洒落カフェ総本山(とあえて言いますが)のefish。住んでた頃は本当に良く通ってて、丸太町近辺に住んでたときはお休み前のビールくらいの感じでふらっと飲みに行ってたお店。オーナーの西堀さんがアメリカから帰ってきてるとtwitterで見かけたので行かない手は無いとおでかけ。

ご主人は今回は帰ってきてなくて奥様だけだったのだけど、前回はタイミングが合わず挨拶できなかったので何年かぶり。相変わらず人当たりの良い笑顔で接してくれて、忙しい中いろいろとお話。

この店は本当に川沿いのお洒落カフェ的にとらえられててそれも十分お洒落なんだけど、そんなのは本当にお店の側面の一つでしかなくて、オーナー夫妻の人柄と言うか人そのものが本当にステキなお店なので、やっぱり人にあいに足を運んでしまうタイプのお店です。

近況を話していた時にこっそりと京都で家を買ったことを教えてもらう。お店のすぐ隣の鳥居がついた黒い家。帰りに見て行ってくださいというので外をぐるっと一回り(モチロン中には入らないのだけど)。なんだか窓の位置とか焼き杉の黒い外壁とか、なんだかとても良さそうな予感。今はお店になっている2階の旧住居が載っているELLE decoはもう10年前の記事なんだけど、それでもけっこう大切にとっております。いつか新居がどこかの雑誌に載ったら良いのにと期待しながらお店を後にしました。

出町柳の三角州でお弁当

で、娘も遊びたそうにしてたので河原町をぐわ〜〜と北に向かって出町柳の三角州へ。天気もよいし、水遊びする子供もたくさんでとてもいい感じ。ザ京都の風景です。途中で買ったお弁当とふたばの豆もち食べてゴロゴロ転がって遊んだり。娘はやっぱり外で遊んでいるととても楽しそうだ。親の都合であっちやこっちへ連れて行くけど、外で走ったり水の中をごそごそしたりするような時間をちゃんととってあげないとなあといつも思います。
The京都の風景

遊んでやるとかそんなのじゃなくて、いや、子供がなにしたいかとかちゃんと表情を見てあげないといけないな。イヤダイヤダ、海で遊ぶの!(川だけどね)と勝手に靴を脱いで川へと走って行くのでこちらも意を決して靴下脱いでジーンズをまくり上げて一緒に川に入る。と思ったら「冷たいからヤダ。抱っこ」ともうわがまま全開なんだけど、それでもまあ表情はキラキラしてるのでまあ良いかなんて考えながら。GWだろうがなんだろうが、ちびっ子的にはお父ちゃんとお母ちゃんと一緒に笑って走り回ってるのがやっぱり幸せだよなあ。うむ。

巨大フランスパンを食べる会にちょろっと顔を出す

そして三角州を上ったところで、知り合いの知り合い(って、もう他人だと思うけど)が「巨大フランスパンを食べる会」見たいのをやってて、人見知りの娘と奥様、アウェイが苦手な僕でがっつり参加するほどの勇気もなかったので知り合いに挨拶だけしてそそくさと退散。
5/4 京都

自分の輪の中に人を呼んでくるのは好きなくせに、人の輪の中に入るのはどうも苦手で困ります。でもでっかいフランスパン、本当にすごかったな。また改めて参加したいものです。ほんとうに。

王田珈琲店

そして奥様の友人が開いた喫茶店へ。カフェとかみたいなやわな感じではなく、珈琲専門店、と。
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入るなり「お子様づれの方は、、、」と言われるも、奥様の顔を見て「まあ、ええよ。」と特別に通してくれる。子供入店禁止(次からは連れて行かないようにします)、メニューは珈琲だけ、器は店主の父親が手づくり、カウンターは一枚板、と今時20代でこんな店を作ってしまうのかというくらいの硬派な珈琲屋。すごい。カフェをやりたいと言う人はたくさんいるけど実際に開く人はごく一部しかいなくて、しかもカフェとかではなくて珈琲専門店とくれば、なんだかやはりすごいなあとびっくりするのです。僕は結婚式でしか会ってなくて直接面識はないのだけど、ま、それよりとにかく珈琲飲もうかとブレンドを注文。
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ネルドリップで丁寧に入れた珈琲は豆の量が多いとどこかで見たような気がするけど、深入りの濃い珈琲好きにはたまらない濃厚な味。青山の大坊珈琲を思い出したけど、実際に大坊珈琲の豆の袋がお店においてあったので好きなんだろうなと思いましたよ。入った時に出されたお水が氷が入っていなくて常温だったので最初に出てくる水としてなんか物足りないなと思ったのだけど、これが濃い珈琲を飲んでるともうチェイサーとして見事にマッチして、ちびちびと珈琲のみながら水を少し飲むと一口ずつ楽しめるというか、まあなんというかまいったなあと改めて思うのであります。

京都はいい喫茶店が多くて、喫茶店って雰囲気とか新聞が読めるとか珈琲がおいしいとかいろんな要素が混ざっているんだけど、この王田珈琲専門店もうるさすぎずにジャズが流れてて心地よいのだけど、それよりも改めて珈琲をがっつりと楽しめるという、なんというか不器用で実直なお店です。好きです。

でもまあ、濃い珈琲が苦手な人とか喫茶店やカフェに別のものを求めている人はどうも苦手だろうなと思います。efishとは全然違います。店主のことは奥様からいろいろ聞いているけど、直接僕が知ってる話でもないのでここでは書きませんがどうやらとても面白そうな人です。だからよけいにあれこれ聞いたりするよりも珈琲飲んでみるのが一番良いんだろうなと思ったりしたわけです。いやあ、すごかった。また行きたい。京都に行くのはいろんな理由とか用事とかがあるけど、京都に行ったら必ず寄りたい店がまたできた。うん。

>>自家焙煎 王田珈琲専門店(お店のブログより)
>>「自家焙煎 王田珈琲専門店」 京都・御幸町夷川・珈琲専門店

閉まってしまったいくつかのお店

そんな感じでぶらぶらと歩いていて気づいたこと。昔から知っている店がやっぱりどんどん閉まってしまう。初めて知ったことや、改めて確認すること。
二条寺町の八百卯。梶井基次郎の「檸檬」に出てきた八百屋として有名だけど、お店としてはそんなに繁盛してる様子は無かったけど、まあ、やっぱりそうか、と。しかも一年前の張り紙だったことに今更ながらに気づくのであります。まあ、しょうがないね。
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そしてもうひとつは川越芋。大きな大学芋を量り売りしてて、老夫婦が切り盛りして学生の頃はちょっとおやつ代わりに買ってたりしたけど、ここは結構前からシャッターが下りたままだったな。まだ京都にいた頃におばあが店先にいなくなって、おじいもけっこう年だったものな、と感慨深くなるけれど、でもまあそういうことなんだろうな。寂しくなって思い返すこともあるけれど。
5/4 京都


ということで、一番目当てにしてた二条の双葉家具は閉まっててみれなかったのだけど、でもまあ改めていろんなところを見に行けて楽しかったです。奥様が実家に帰ったらまた改めて遊びに行こうかなと思います。京都、楽しいな。

観光とか美術館とかも行きたいのだけど、細かいものを買いに行ったり、器とかキッチンの細々したものとか、いろんなお店があるので2泊くらいして自転車でぐるぐる回ったりしたいといつも思います。有次はカタログだけもらってきたのでゆきひらと包丁をどうしようかと検討中。モリカゲシャツの新作は今でも気になるし、今回行けなかった友人のベーグル屋も行きたいし、漬け物とかいろいろ見に行きたい買いに行きたいものは沢山ある。改めて学生時代に京都で住んで遊んでて幸せだったなと思います。京都で学生生活送りたい、という理由だけで京都の学校を受けたものな。両親には何かと迷惑をかけましたが。


ということでステキな休日、おしまい。思いのほか長くなってしまった。ははは。