大丈夫であるように/ 是枝裕和

奥様が是枝監督が好きで、僕はといえば実はそんなに見たこと無いのだけど、それでも気になってたので見たかった映画。ドキュメンタリーってそんなにたくさん見ないけど、良い映画はやっぱりいいね。

Coccoはヒット曲しか知らないし、生で見たことも無いのだけど、改めてライブの映像とかみてるとすごいパンチというか力があるよなあ、と思います。でもあれだ、こんなに人間臭い人だとは思わなかった。すごいなあ。

映画中、Coccoが言っていた言葉。

この子に見せる未来が、明るいものであってほしいと思ったわけ。世界は美しいんだよと思ってほしいと思ったわけ。子供に見せる世界はハッピーなものであってほしいと思った。
子供に見せるものは、世界で一番美しいを見せたいし、希望を見せたいし、あんたが生きて行く世界はすばらしいものなんだよと思ってほしい。

この辺で泣きました。もうね、ダメです。もろいんですよ。

平和とか、いろんな事情とか、政治とか米軍とか、まあ頭やニュースだけでは理解できないことは沢山あって、声を大にして平和を望むことが全てではないと僕は思うけれど、それでもやっぱり音楽は、そこを諦めてしまったらどうしょうもないんだなと思ったりもするわけで。


沖縄という特殊な状況のことは、僕には全てわからないかもしれないけれど、でも逆に沖縄が特殊なわけでもない。僕らは毎日何かしら特殊な状況と特殊な問題を抱えて生きていて、でもまあ、子供のことや、おなかの中の新しい命のことや、そして給料もらって必死に生活しなきゃ行けないと考えたりすることやそんなことを漠然と考えて、なんだかいろいろがんばらないとなあなんて考えたりするわけです。

生きろ。

まあ、まだまだがんばれる。実際のところ子供の為でも家族の為でもないのかもしれない。産まれてきて生きてきて、そして今家族に支えられて生きているから、まあそんな自分の為にもやっぱりがんばらないとな。一所懸命。なんかね、そんなことをぼーっと考えましたよ。


いやはや、いい映画でした。

大丈夫であるように-Cocco 終らない旅-(初回限定盤) [DVD]

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