さらっとiPhoneを触る2歳、それをみてひるむ30代

参加者の一人がつれてきた一歳半のお子さんが、ふと父親のiphoneに手を伸ばしたのです。まだほとんど意味のある言葉も話せないのに、左手でそれを持ち、右手の人差し指でキーをスライドさせて、こともなげにロックを解除させました。

うちの2歳の娘も、「お父ちゃんの携帯ゲームで遊ぶの」と僕のiPhoneをさらっと奪い、自分で目的のゲームを探し出して延々と遊んでいます。教えたりもしたけど、教えたことより自分で考えて触ってることの方が多い。この子がインターネットを使うようになり出したら、親がどうこういう以前に使いこなせるようになったりするんだろうな。

小さい頃からネットに慣れ親しんだ子供は、空気を吸うようにネットから情報を引き出し、身につけて行く事でしょう。そのうち体系化された知識も、ネットを見てるうちに引っ張ってこれるようになると思います。良質な学習用のサイトは既に、いくつも乱立しています。

まあ、どんな時代になるのかなんてよくわからないけど、この先10年のネットの変化は、この10年前とはまた違ったことになるんだろうなと漠然と思っているくらいのことで、それ以外のことはよくわからない。いやしくもネットがらみのことで飯を食っているので、娘が新しい時代を生きていくにしてもそれに乗り遅れるようでは行けないなあと思ったりもするけど。

先日友人と忘年会をしてて、引っ込み思案の娘はあばれまわるでも騒いだりするでも無く「お父ちゃん、携帯ゲームしたい」といつものようにiPhoneを引っ張り出す。それをみて、高校生でポケベルを使って、大学に入ったら携帯を持ち始めたデジタルな30代が明らかにひるんでいる。公衆電話に行列してひたすらベルうちでかたかたやってたのは、もう15年も前のことなんだけどね。「いや〜、ハイテクやな。ようわからんわ〜」とか言っちゃったらきっとダメなんだ。その友人がどうこうということではもちろん無いけれど。

娘が小学生くらいになって、「私もiPhone欲しい」とか言ったらどうするだろうか。通話料のことはさておき、どんな反応するかは楽しみなのでそれはそれでいいかなあなんて思ったりもするけどね。いや、やっぱりパケット代はきついよな〜。なんて、まだしばらくは先の話。