予期せぬ人からの電話

夕食後、テレビを見ながらのんびりしてると奥様から電話がかかってきた。お、なんかあったかな、と思って出てみると声がしない。あら?


もしも〜し、と呼びかけると娘の声がする。キャハハ、と笑ってる。10時前だからそろそろ寝ないといけないのだけど、ちゃんと起きてる。元気そうで何より。
あ、いや、そうじゃない。奥様がかけてきたのだと思って「どうしたん?」とか「レイちゃんまだ起きてんの?」とか話しかけてみるのだけど返事は返ってこない。むむ、これはもしや??


その瞬間、遠くで奥様の声が
「ほら、遊んでんと、もう寝なあかんよ」と。
明らかに受話器のそばではなくて遠くから聞こえる声。僕にじゃなくて、娘に話しかけるその声。こ、これはもしや。


しばらくすると突然電話はプチッと切れて、その後かかってくる様子も無し。「今電話かけてきた?」とメールを送ってみると「私はかけてないよ。遊んでたからかかったのかもね」と返事。むむ、やっぱりそうだ、きっとお父さんの声が聞きたくなって(以下、親ばか思考回路の妄想がつづく


まあ、いろんなところで聞く「子供が勝手に電話かける」てのを、ついにうちの娘もやるようになったかとすこし微笑ましくもあり、同時にどこかにかけまくって迷惑かけてるんじゃないかと思って聞いてみたら「多分初めてじゃないの?」と返事が返ってきた。てことは、娘の初めての電話の相手はお父さんだったということだね、これ。ひゃほ〜〜!


もう、まいったな、そんなにお父さんが好きか。そうかそうか。でもあれやぞ、なんぼお父さんが好きでもちゃんと20年か25年か経ったらお父さんみたいな素敵な人を見つけて結婚せないかんのやぞ。そしてお母さんが着てたドレスを着て、お父さんと(以下、親ばか思考回路の妄想がつづく


てな感じで、少し感動して、ちょっと泣きそうです。
こんな誕生日プレゼント、なかなかないよなあ、と残り1時間の30歳を噛み締めながら日記なんて書いてる私です。