そして僕はマンションを買った

8月の終わりに物件を見にいってから3ヶ月。長い道のりだったけれど、今日ようやくローンの執行があって大金を支払って鍵をもらった。まだ見てないので実感も何もないけれど、我が家だ。控え目に言って、すごおおおおく感慨深い。まあ、銀行の抵当に入って、自分の年収の何年分もの借金を抱えて、それが自分の家かというとなんの疑いもなく銀行の家なんだけれど、でもまあ、僕はマンションを買った。

どこから話せば良いのかわからないし、全部の過程をちゃんと記しておこうと思ったのだけれど、何かあったらやだしなあとその辺は濁してきたけれど、ちょっと時間をかけて書いてみようと思う。多分、気が向いたら。

賃貸か購入かという基本的なところから始まって、新築マンションもどんと買えない僕がそんな借金をしてまで購入すべきなのかなんてことは今更指摘されるのも飽きたくらいで何度も話し合ったり自問自答したりしてきた。結局のところ何が正解かなんてわからないし、結果としてこれで追い込まれたとしても、家族がいるからなんとかやっていけるだろうと今は思う。かなりの部分を腹を括った奥様に支えられている。本当にありがたいことだ。

ジーンズのポケットの中には、鍵が3つ入っている。重たい。これより重たいものはそうはないだろうな。そんな買い物をする余裕があるわけもないけれど。夫婦2人、子供2人でこれからそこで暮らして行くのだ。いやはや、すごおおおおく感慨深い。

明日、朝からマンションに行く。鍵を開けて、空気を入れ替える。リフォームの最終確認をして隣近所に挨拶に行く。いやはや。昔から、「当面の暮らし」というのが苦手で、早く腰を落ち着けてちゃんと「生活」をやりたかった。一年とか何ヶ月とかとりあえず暮らすやつじゃなくて、毎日を、ちゃんと毎日自分たちで繰り返して行く生活を。ダイニングの椅子を選んでいる時に奥様がふと「一生使うんやし、好きなん買ったら良いやん」と言ったのが妙に頭に残る。一生かけて暮らして行くんだなあ、そこで。

かなり年数の経った大規模マンション。老後もそこでそのまま暮らせるのかは正直今はわからないけれど、それでもまあまずはそこで、自分たちの生活を始めよう。少しずつ、隙を見て家の事を書いて行こうと思う。よく見る「リフォーム紹介ブログ」みたいな事はできないけれど。なんだかいろんな事を考えて眠れそうにないとか言いたいところだけど、今朝は4:30まで企画書書いてたのでもうそれなりに眠い。明日は息子のお食い初めまであるのでやる事は盛りだくさんだ。

今日は、ビールでも飲んでさっさと寝よう。そうしよう。