BECK(ネタバレあり)

鳴らない音であれだけ人を引きつけて、それを映画化ってどうなん?(先にアニメ化されてるけど見てないからしらん)というとても気になるところはなんかモヤモヤしたままだったけど、なんかおもろそうだしフェスのシーンが苗場で撮影したと聞いて単純に貯まらなくなったので見に行ってきた。今これ書きながらアニメのやつ見てる。ビークルってのもどうかと思うけど、でもまあそんなもんか。

先に言っちゃうけど、おもろかった。いや、ほんまにおもろかった。


自分の記録代わりなのでネタバレというほどでもないけど以下いろいろまとめ。

まあ、色々見てみたら実際賛否両論で、突っ込みどころは山ほどあって、でももうそういうことを気にせず見出すともう途中からはネタ映画として面白くなってきた。もとい、

いずみちゃんのエピソードとか斉藤さんのプールとか、他にもいろいろきれいに抜いてあって、こないだのサマーウォーズテレビ版でもそうだけど、話をまとめるにはああいう感じでエピソードをごそっと抜かなきゃ行けないんだよなあ。そういえば「ル・シエル・ブリュ」とかもなかったね。そりゃそうだ。

  • キャスティングはなかなか素敵。ピンポンくらいしっくりしてた。
  • エイジ、老け過ぎ
  • 苗場にサンダルで行ってはいけません。
  • 苗場の雨はあのビニールのレインコート程度ではエラいことになる。去年のシングルマンみたいになる。
  • 平君のチョッパーはそれなりにおもしろい。歌詞を読んでる平君はしげーさんにしか見えなかった
  • 千葉君がbonobos松井君にしか見えなかった。が、一番はまってた。
  • 歌わない、ということでコユキの歌が時間を止めてる感じを表現しているというのは逆転の発想、おもろい。
  • 話の展開が強引なのはまあ気にしないことにしておく
  • カリスマ的ポジションのマットのライブパフォーマンスがしょぼしょぼだった件
  • ライブの客層がえええええ、ってなってたけど。
  • フェスの出演者が自分で楽器持ってくるか?しかもソフトケースでギター一本って。
  • あんなに豪華なスタジオでバンドマンが練習してるわけではない、と。
  • 一人6万であんな豪華なスタジオでタワレコに流通させちゃえるのか。

いやあ、なんか見てるときはもっといろいろ気になってたけど、終わったらどうでも良くなってきた。ほれ、「そういうことじゃねえな」って感じ。まさに、サマーウォーズやピンポン見てた時と一緒で、言い出すとキリがないんだけど、そんなこといちいち突っ込むよりもこれはおもしろがってみたもんの勝ちだ、的な。


マンガ見ててでてくるいろんなメッセージとかそのへんのことはとりあえず二の次な感じなのはちょっと寂しかったけどね。でもま、いろんなことをすっ飛ばして青春ストーリーになっててそのへんがすっきりしてて良い。そりゃ、ピンポンはいうても5巻しかなくて、BECKは映画化されてるところはまだ途中とはいえ34巻の長編ものだもんな。ドラゴンボールでも42巻だもんな。ははは。


いやはや、でもほんと、楽しかったよ。いろいろあるけど。ややこしいこと言い出したらキリがないので、あれこれ言わずに楽しんで眺める映画です。そして十分面白い。

最終的に気になったのは千葉君のもやもやがきちんと解消されていないままで映画が終わってしまったというへんな感じ。でもまあいいや。うん。