ETV特集、岩井俊雄

昨日の夜のNHKETV特集岩井俊雄がでてた。メディアアーティスト、という具体的にどういうことをしてるのか一般的にわかりにくいジャンルで、映像なんかを使ってインスタレーションとかをしてるのだけど、その岩井さんが娘の小学校全学年で授業をする、と言うものだった。

いわいさんち、という子育て、ものづくりのブログがあっていつも楽しく読んでるのだけど、子供と一緒に段ボールで家を作ったりクリスマスは手作りで飾りつけしたり、うちもモロに影響を受けているいわいさんがどんなことするのかと楽しみだった番組です。

各学年ごとに異なった内容で、絵を描いたり写真を撮ったり、それを映像に読み込んで動かしたりするのだけど、出来上がり自体はそんなに複雑なことではないのだけど、それを考えて組み立てて手を動かして行く過程はなかなか大変で、子供達の表情もすごく楽しそう。

小学生くらいになるとませて大人ぶったりして可愛くないよなあなんて思ってたけど、大人のナビゲートというか、楽しいと思うことをきちんと伝えてあげれば、ちゃんと自分で考えて表現したりするんだなあと再発見。

番組の中で一番印象的だったのは事前打ち合わせをしてる時に、一年生の先生が「最近の子は絵を書かないです」と言ってたこと。お絵描き、は楽しむことじゃなくて習いに行くことで(僕も習いに行ってた)、上手にやって点数をもらうように出来るけど、自由にかいたりしない、というような事をいってました。悲しいけどそれは多分本当のことで、そうすることが正しいと刷り込まれるんだろうな。でもいざ書いてみるとうまい下手よりも結構楽しそうに描いて、先生側での決めつけみたいのもあるのかなあ、なんて。

娘には絵を描いたり、ものを作る人になって欲しいとは思わないけど(制作の仕事なんて、ねぇw)何かを人と分かち合ったり共有したりすることを楽しんでくれる人にはなって欲しいなと思います。番組でも子供が「皆でやったら楽しい」って言ってたけど、そういう事を大切にしてもらえるように、親は教えるのじゃなくてナビゲートしてあげるべきなんだろうな、と。今はまだよくわかりませんけどね。

てことで、なかなか楽しい番組でした。
あとはあれね、娘のクラスで授業するときの娘の表情とか、そういうのも別の意味で楽しめました。ははは。