祭りのある街で

小さい頃から祭りは「参加する」モノではなく「見物する」モノだったので、「祭りがあるから」と帰省する友人がうらやましくもあり、その心情が分かりかねでいたりしたのです。

自治会には子供会はあるけど青年団はなく、氏神もないのでそもそも祀るべきものがないと言うか。新興住宅地の悲哀、というと少し大げさかな。

まあ、そんな感じで僕は祭りのない街で育った。身近なだんじりさえ、他の街の祭りで、友達と見に行こう、てなものだから次第に足は遠のくわけで。

でも奥様はそうじゃなくて、小さい頃からはっぴを着て、毎年この時期になるとウズウズするような、そんな生活をしてた訳です。
小学校のときの親友と再会したり、言わないけど昔の淡い恋のことを少し思い出したりなんかしちゃうんだろうな。そういうもんだ。

自分が物心ついた時から袖を通したはっぴを娘が着てるのを見て感無量と言った感じで、残念ながら共感は出来ないけど理解はできる。そりゃそうだ、嬉しくないわけがない。じいじにいたっては祭り好きがために、もう孫のはっぴ姿に頬がゆるみっぱなし。

小さな子供をスリングにいれて祭りの列に加わってる友人を見つけた奥様、あんな元気ないわー、なんて言うけど、きっと羨ましいんだろうな。僕はそういう風に思うこと自体が羨ましいのだけどね。

なんだかうまくまとめられないけど、そんなようなことです。来週は河内長野だんじりがあるのですが、何も気にせず泊りでお出かけします。何というか、そういうことです。

娘が起きてきたのでこの辺でおしまい。