娘さんの幼稚園卒園式と父ちゃんの謝辞

年度末の立て込んでくるさなかに有給使って娘さんの卒園式に行ってきました。参列だけでなく、保護者代表として謝辞を述べるという大役のおまけ付き。やれやれ、どうなることやらと思いながらも気合いを入れて参加してきました。
謝辞、キメて来るわ

3年間過ごした幼稚園、見知った顔の子供らも、本当に凛々しくなったなあと人の子供まで感慨深く眺めて目頭が熱くなる。幼稚園に入ると正装のご父兄や卒園モードの飾り付けがされた園庭に少しテンションあがる。この道を娘と手をつないで行くのも今日が最後だなあなんて思い返したりしながらも。本当にいろんなことがあった。

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謝辞の内容は秘密。何を言ったらいいのやらと思いながら文章を考えていたけれど、先生方への感謝と、幼稚園のイベントで保護者として何を思い、何を考えてきたかということを伝えておきたいということと、あとは保護者同士で、3年の時間や空間、子供たちのストーリーを共有してきたことを確認しておきたかったというか、別に飲みに行ったりするような仲のいい家庭は特になかったけど(奥様はいろいろ行ってたけど)、でも同じ時間を過ごしてきた仲間として「こんなことがありましたよね」と分かち合えればいいなあと。あとは年長さんの話、となるとリアリティがないので、娘一人をピックアップしてなんとか話を組み立ててみました。

話すことは前日までに書いてプリントしてあるので特に不安もなかったのだけど、後は壇上で読み上げながら詰まらないことと早くならないようにとだけ心がけてゆっくりと式辞用紙を読み上げる。読み上げるのも練習したけど、懐から出したり多当紙をささっと開いたり、そういう所作がスムーズになるように、とか考えてました。僕が前に出て話すのだけど、基本的に保護者にとっては「僕の話」ではなくて、「僕の話をキーにした自分と自分の子供の話」が一番感動的なはずだから、だとしたら僕は釣り針としての話とネブカドネザルの鍵みたいに娘を使って自分の話をしていれば、それがきっとみんなの話になるだろうし、そのためには所作がもたつく、みたいなことが一番よくないなあなんて思っていたりして。

我ながらあざといなあと思うけど、プレゼンテーションで人の心をつかもうと思うとやっぱり内容よりもそういうところ気にするよなあ、というのがディレクタの職業柄なんだと思うけど。まあ、選ばれたからにはやるしかないしやるからにはいい結果残したいものね。


壇上にあがるとこっちももちろん必死なんだけど、すするような声や終わってから顔見知りの父兄の方に「よかったよー」なんて言われてニヤニヤしてるんだけど(狙い通りだ)、僕より少し年上の、あまり話したことがないお父さんに「ちゃんとゆっくり間を取って話せるのがすごいですね。あの状況だともっと早口になっちゃうよなあ」と言われて、なんというか自分的にそこが一番気になってたのでニヤリとしたりしてね。ふふふ。まあ、クスっと笑える程度の柔らかい奴仕込んでてそこは全く反応なくてけっこうヒヤヒヤしたけどね。笑いとるのとかは結構苦手なんです。とほほ。

3年間。振り返ると本当にいろんなことがあって、先生にはいろいろお世話になったなあなんて思い返すのだけど、娘ちゃんもいろいろあっただろうなと思うよ本当に。がんばってたなあ。


帰ってきてから、驚かそうと思って仕込んでおいた紙吹雪を大量に撒いて「卒園、おめでとう!!!」とか叫んでみると、最初は何やらよくわかってなかったようだけど、頭の上からひらひらと舞い降りていくる紙に一気にテンションあがって大喜び。床一面に散らばった紙吹雪を集めては撒いて喜んでたから、きっと卒園式の断片として覚えてくるんじゃないかなと思っていたり。

▼床一面の紙吹雪。藤井寺に野球見に行ってたとき以来で作ってみた
紙吹雪大作戦、大成功!娘さん大喜び。卒園おめでとう!!


3月中は認可外の一時預かりに連れて行って、4月からは一足早く小学校ののびのびルームで預かってもらうことに。春休みっぽい感じは全然ないのだけれど、まずは子育ての一段階が終わり。いやはや、まだまだ先が思いやられるとともに、次は息子が今から3年あると思うとずいぶん遠い話だなあと思うけれど。ま、まずは卒園おめでとう。